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イノベーション
2018.01.04

技術革新で2020年に激変する経済や社会
【ブックレビュー】日本発「ロボットAI農業」の凄い未来

第4次産業革命の基盤技術となる人工知能(AI)やIoT、ビックデータ、ロボットの活用によって「スマート農業」と呼ばれる農業のICT化が進んでおり、これまで課題とされていた少子高齢化による人手不足や、勘や経験に頼る農業、伸び悩む生産性などの解決が期待されている。

スマート農業という言葉は聞いたことあるけど、実際にどのような取り組みが行われているのかわからない。また、スマート農業自体は知っているけど、今後どのように変化していくのか知りたい。そんな人にオススメしたいのが今回紹介する『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』だ。

本書の著者・窪田新之助(以下、窪田) 氏は、農業政策、農業ビジネス、農村社会の現場をレポートする記者。著書には『GDP4%の日本農業は自動車産業を超える』(講談社+α新書)、『本当は明るいコメ農業の未来』(イカロス出版)がある。

そんな農業に明るい窪田氏が、現在のIT農業をわかりやすく解説した一冊。構成は下記のようになっており、それぞれ事例を交えながら解説しているのが本書の特徴となっている。

序  章 アップルが音楽産業に参入したように

これまでの日本の農業界でオープンイノベーションを興しにくかった原因と考えられる政策や体制に関して述べており、IoTやAIをはじめとする農業のIT化で、かつてのアップルが音楽産業に参入したようにIT企業が農業界に参入してくる必然性を唱えている

第1章 日本のIoT農業は世界一
日本がセンサー大国である事や少子高齢化などによって迎える大量離農と言った観点から、IoTに向き合う必然性を唱え、日本農業の将来性に関して“世界一”の可能性がある国だとしている

第2章 スマホとロボットで世界一のコメ作り
アップルウォッチやスマホなどを使った、IoTによる具体的な米作り事例を紹介。和食ブームによって、これまで世界で評価されてこなかった日本米が輸出のチャンスであることにも触れている

第3章 大変革する食生活と国土
前半ではロボットやドローンを利用した農業の現状を解説。後半はAIやIoTによって、化学農薬や化学肥料を減らす栽培法の確立や普及を行なうことで地方創生が進められている事例を紹介している

第4章 黄金のビッグデータ
毎年1兆個のセンサーを活用するトリリオンセンサー時代の到来を切り口に、Google、Facebookなど海外のデータ活用ビジネスを例に挙げてデータ活用の重要性を説いている

第5章 メイド・バイ・ジャパニーズで世界に 
付加価値の高い農畜産物を作ることがうまい日本。今後はそれらに加えて栽培技術などのソフト面の輸出が飛躍の鍵だと記している。また“IoT時代”の利点を生かして、国内で管理を行ない、海外の農場で生産をするといった方法についても提示している

本書内で著者は「ロボットやAI、そしてIoTは、農業をしてその生産性を高めるだけではなく、それを医療や福祉、観光などと融合させることで新たな産業に生まれ変わらせる力を秘めている」と記している。

今でこそ農業の衰退が囁かれている日本だが、本書を読むことで農業の新時代を垣間見ることができる一冊となっているのではないだろうか。

企業による具体的な取り組みなどの事例を解説しているので、最新のIT農業がどのように行われているのかなど、現状を知りたいと思っている人にもオススメの一冊となっている。

 

今回取り上げた本

『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』
著者:窪田新之助
出版社:講談社+α新書
判型:新書
ページ数:208ページ
価格:本体840円+税
ISBN:978-4-06-272979-6
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062729796

【本書の構成】
第1章 日本はIoT農業大国
第2章 スマホとロボットで世界一の米作り
第3章 大変革する食生活と国土
第4章 黄金の農業ビッグデータ
第5章 メイド・バイ・ジャパニーズで世界に

 

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