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コミュニケーション
2018.04.16

ボカロをしのぐ勢い! バーチャルYouTuberが今アツい
誰でもキャラになれる技術を使ってYouTuber活動が活発に

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訪日促進アンバサダーも誕生。YouTuberはバーチャルの時代へ

YouTubeで様々な動画をアップして収入を得ているYouTuberが話題だが、最近では「バーチャルYouTuber」(VTuber=Virtual YouTuberと呼ばれる)が注目を集めているのをご存じだろうか。

何が“バーチャル”なのかというと、登場人物が実在の人物ではなく3Dやイラストで描かれたキャラクターなのである。人間の動作をそのままキャラクターに投影する技術により、まるで人間のような動きをしながら、ゲーム実況など一般のYouTuberたちが取り組むような企画に挑んでいる。

なかでも筆頭格にあるのが「キズナアイ」。彼女の公式チャンネル「A.I.Channel」は登録者数が170万人超(2018年3月13日時点)を誇る。TVCMや番組出演を果たし、今年3月には日本政府観光局(JNTO)の「訪日促進アンバサダー」に就任。海外向けの動画も公開されている。

VTuberは2017年後半ごろから続々と増え始めた。現在では1000人以上いるとも言われており、今も日々新たに誕生する勢いだ。その勢いは、動画サイトの人気コンテンツである「ボーカロイド」の広がりよりも早さを感じる。

なぜ、VTuberがここまで急激に人気を集めているのか。そこにはバーチャルゆえの特性があるように思う。一般的にYouTuberは自身で顔を出して出演している。つまり、本人のキャラクターで勝負しなければならない。

しかしVTuberであれば、自分とは異なるキャラクターで出演ができる。極端に言えば、男性が女性キャラクターで出演することも可能なわけだ。このキャラクターづくりが容易な点が、VTuber参入へのハードルを下げ、急激な増加へと結びついているのではないだろうか。

VTuberを実現する技術

では、VTuberはどうやって、人間の動きをキャラクターに投影しているのだろうか。そこには「モーションキャプチャー」という技術が用いられる。モーションキャプチャーは映画の特撮などでも使われる技術。光を反射するマーカーを肘や肩などあらゆるポイントに付けた専用のスーツを人が着用し、その人の動きをカメラで撮影する。すると、マーカーの動きによって人の動作を捉え、そのまま3D映像に反映することができるという仕組みだ。

専用機材が必要なため、これまでは映画の制作現場などプロが使うものばかりで、高額なものが多かった。しかし、技術が進化・普及することで一般人でも手が出せる価格帯の機材が登場してきた。Noitom社の「PERCEPTION NEURON」などは20万円程度で入手できる。

また、表情はフェイスモーションキャプチャーという機材を使う。「FaceRig」などが有名で、カメラで撮影した人の表情を画面内のキャラに反映させる。「FaceRig」自体はソフトウェアで数千円で入手可能だ。

これらの機材を使い、動きを反映するのがモーションキャプチャーに対応した3DCGモデルやイラスト。こちらは自分で作るか、専門家に作成してもらう。

これらの機材からデータを入力し、映像にまとめる映像作成ソフトも必要になるが、一般的に使われるのが「Unity」というゲームエンジンだろう。3DCGモデルを扱うことを得意としており、リアルタイムにモーションキャプチャーデータを3DCGモデルに反映することができる。Unityは個人で使用する分には無料で利用可能だ。

活躍中のVtuberたち

日々、数を増やしているVTuberだが、ここで代表的なVTuberたちを紹介してみよう。

・キズナアイ


2016年から活動しており、日本初と言われるVTuberの元祖。他のVTuberからは「親分」の愛称で慕われている。冒頭で紹介したとおり、各方面で活躍しており、チャンネルの登録者数も唯一の100万超えと他のVTuberと一線を画している。「A.I.Channel」「A.I.Games」の2チャンネルを運営している。

・電脳少女YouTuberシロ


2017年6月から活動する国内で2番目と言われているVTuber。アイドルを目指しているという。ゲームを得意としており、実況中に熱中するあまりイルカの鳴き声のような高い声を上げることから「シロイルカ」の愛称で慕われている。

・ミライアカリ


2017年10月から活動を開始。元々は2DのYouTuberとして活動していたキャラ「エイレーン」のチャンネル「アニメ娘『エイレーン』」の新プロジェクトとしてスタート。以来、チャンネル名を「Mirai Akari Project」と変更して、活動を行なっている。初音ミクをデザインしたKEI氏によるキャラクターデザインにも注目が集まっている。

・輝夜月(かぐやるな)


2017年12月から活動している人気急上昇中のVTuber。「首絞めハム太郎」「歩くストロングゼロ」などの異名を持っている。かなりのハイテンションで動画が展開され、セルフツッコミなど一目見るとクセになる要素が盛り込まれている。チャンネル名は「Kaguya Luna Official」。

・ねこみみマスター(バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん)


VTuberの多くが声優を起用したり、プロのスタッフが映像制作を行なうなどするなか、独特の存在感を放つVTuber。幼女の姿をしているが、喋りは開発者の男性・ねこます氏本人があてており、素朴な印象を受けるものとなっている。チャンネル名は「けもみみおーこく国営放送」。

・ばあちゃる


美少女キャラが多いVTuberのなか、異色の存在なのがこの「ばあちゃる」だ。世界初の男性VTuberを名乗っている。電脳少女YouTuberシロと同じ事務所に所属する。チャンネル名は「【世界初?!】男性バーチャルYouTuber ばあちゃる」。

・東雲めぐ


他のVTuberとは異なり、「SHOWROOM」というライブ配信サービスで活動しているのがこの「東雲めぐ」だ。カラオケと可愛いものが好きな中学3年生。毎朝のように配信を行なっている。YouTubeのチャンネル名は「はぴふり! 東雲めぐちゃんのお部屋」。

活動の場を広げるVTuberたち

以上のように、多彩なキャラクターたちがVTuberとして活躍を見せている。この増加傾向はまだまだ続きそうな気配であり、今後もさらに人気のキャラクターが生まれそうだ。また、東雲めぐのように、YouTube以外での活動も可能性を見せており、ますますVTuberたちの活動は活発になっていくことだろう。

どんな個性的なキャラクターが出てくるのか、楽しみに見守りたい。

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