IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

イノベーション
2018.04.06

次なるAIのフロンティアはアジア。日本マイクロソフトが予測を発表
データ・人材・活用シナリオの観点からAIの技術開発の中心地に

※冒頭の写真は、マイクロソフトの音声認識、自然言語処理、機械翻訳の取り組みを統率するテクニカルフェロー、ゼドン・ファン氏(写真提供:スコット・エクルンド/Red Box Pictures)

今は「第3次AIブーム」と言われるように、AI(人工知能)が注目を集めている。これからのビジネスに変革を起こしていく存在として大きな可能性を秘めた分野であるが、欧米諸国に比べて日本を含めたアジア勢は出遅れている感がある。

そんななか、日本マイクロソフトは、次のAI技術開発のフロンティアはアジアであるとの予測を発表した。これには大きく分けて3つの理由があるという。

(1)AIにはデータが必要

AIが適切に機能するには大量のデータが必要となる。AIはデータから学習するため、システムに供給するデータ量が増えるほど良好な結果が得られるのだ。アジアは世界で最も多くの人口を擁しているだけでなく、デジタルによるつながりが最も普及した地域。このため、AIシステムが必要とする大量のデータを提供できるという見通しだ。

(2)AIには人材が必要

発展著しいAI領域だが、より強力で洗練されたAIプログラムの開発には、さらなる時間が必要となる。これを支えるのが、テクノロジー企業や研究機関のAI機能の開発に貢献できるSTEM(科学・テクノロジー・工学・数学)分野の人材。そのSTEM人材はアジアから生まれる可能性が高まっているという。UBSによれば、2025年までに中国とインドのタレントプールの合計が米国を上回ると予測している。

(3)AIには活用が必要

前述のとおり、より多くのデータがAIシステムに供給されれば、より良好な結果が得られる。なかでもアジアは生まれた時からデジタルに慣れ親しんでいるいわゆる“デジタルネイティブ”な若年層の人口が多い。国連によれば、世界の若年層人口の60%がアジア太平洋地域に居住していると推定している。これらデジタルネイティブな人々は、自身の生活を向上させるためにデジタルテクノロジーを積極的に活用する傾向にある。それによって大量のデータも供給され、AIシステムに良好な結果をもたらすというわけだ。

AIは、現代の企業や国家が求められているデジタルによる変革(デジタルトランスフォーメーション)において、重要な役割を果たす要素だ。調査会社のIDCによれば、2019年までにAIは新しい業務運営と収益化モデルのためのタイムリーで重要な洞察を提供し、アジア地域のデジタルトランスフォーメーションの40%を支援すると予測している。

そんな重要なAIの技術開発において、日本、ひいてはアジアが先進地域となる日が来るのを楽しみにしたい。

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

未来の家はこうなる?「IoTスマートホーム」の快適さを横浜の実証実験で体感してきた!
三菱重工航空エンジン、IoTデータアナリティクスプラットフォームを導入
スマホでIoTプログラミング/電子工作ができる小型開発ボード「Obniz」
富士山がIoTだらけに。登山ルートの気温・混雑度もウェブで一目瞭然
NTTドコモらによる「未来の家プロジェクト」を体験--生活に気づきを与えるIoT機器20個を導入
農業向けIoTソリューション「e-kakashi」で、AIを活用した栽培支援アプリなどを提供
スターツアメニティーとソフトバンク、 IoTを活用したパーキングシェアリング事業で提携
シーカンスとNTTドコモ、日本におけるNB-IoT技術の普及促進で提携
東北電力、AI/IoT/ロボットなど活用する「スマートプロジェクト」
沖縄県でAI運行バスなどの実証実験、NTTドコモが実施へ
次世代「5G」の時代に必要なマルウェアへの警戒
ドーワテクノス、ロームの「EnOcean」デバイスを活用したモータ監視IoTソリューションを開発
エージーテック、エッジコンピューティングを実現するIoT向けデータベース「Actian Zen Edge」を販売開始
ウインドリバーが注力するIoT時代に求められる5つの技術トレンド
KDDIや御殿場市など、富士山の登山者数や温湿度の可視化サービス
村田製作所、IoTで工場設備の非稼動要因を見える化する「m-FLIP」を提供開始

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。