IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

ライフスタイル
2018.01.31

「耳で読む」は当たり前?オーディオブック流行の兆し
スマートスピーカーが種をまいた、もう一つのブームとは

BY

1月24日、Google Play ストアでオーディオブックの提供が開始された。また同時に、同社のスマートスピーカー(Google Home)をはじめとするGoogleアシスタント搭載デバイスによる「朗読」にも対応したが、こちらは現在のところ英語のGoogleアシスタントのみの対応となっている。

オーディオブックとはその名の通り、耳で聴く本。紙の本を朗読し、音声データにした物のことだ。通勤時間やランニング中、そして行列に並んでいる時などにも手軽に耳で「読書」することができるとあって、欧米では既に一大市場を築いている。

海外に比べると、日本ではあまり普及しているとは言えなかったオーディオブックだが、昨今のスマートスピーカー流行りなどもあってか、にわかに市場が盛り上がり始めていることをご存知だろうか。

Googleとタッグを組み、日本市場を牽引するFeBe

Googleの発表と日を同じくして、国内でオーディオブックの制作・配信を行なうオトバンクの「FeBe」とGoogleとの提携も発表された。FeBeで配信中の23,000点の中から、7,000点以上のオーディオブックを提供するという。オーディオブック愛好家にとってはお馴染みのFeBeだが、今回の提携により、コンテンツによっては購入先を選択できるようになるわけだ。

2007年からオーディオブックを配信している、日本最大のオーディオブック配信サービスFebe。1月19日に発表されたオトバンクのニュースリリースによると、FeBeの新規登録者数は2016年から2017年にかけて大幅に増加しており、前年比約3倍。単月での新規登録者数は、前年同月比にして5倍となる月もあったという。音声による情報収集のニーズが急速に高まっていることがよく分かる結果だ。

(画像はニュースリリースより)

FeBeは2017年、定期的な長編名作の配信の他、落語や語学コンテンツなど配信ジャンルの拡大に力を入れた。また、ビジネス書のベストセラーもいち早く音声化しており、トーハンの2017年「ビジネス書単行本ランキング」ベスト10にランクインしている作品のうち7作品を配信している。同「年間ベストセラー総合」で1位となった作品もオーディオブック化している。

(画像はニュースリリースより)

(画像はニュースリリースより)

こうした取り組みに加え、昨年はスマートスピーカーを始めとした「音声認識・音声操作」流行りも会員数増加を後押ししたと考えられる。

KADOKAWAとの連携強化で若年層獲得を狙う、Amazon傘下のAudible

一方、Amazon傘下のオーディオブック制作・配信会社であるAudibleも国内でのオーディオブック普及に力を入れる。

1月30日、KADOKAWAとAudibleとの連携強化と、それに伴うラインナップの大幅拡充が発表された。これにより、AudibleにKADOKAWA発刊のライトノベルのオーディオブックが多数追加され、2月8日からはキャンペーンも行なわれるとのこと。

(画像はニュースリリースより)

人気声優による名作ライトノベルの朗読ということで、主なオーディオブック利用者層であろうビジネスパーソン層とはまた異なる層にもアプローチできそうだ。

(画像はニュースリリースより)

また、Amazonと言えば触れておきたいのがAmazon Echo。やはりというか、米国のAmazon EchoにはKindle本を朗読してくれる機能があるのだが、残念ながら現状日本未対応だ。

オーディオブックと聞くと、「ごく限られた名作しか選べなくて、紙の本より割高で、一冊につき何本ものカセットテープが付いてくる……」といった、かつての印象が頭を過ぎる読者もいるかもしれない。

しかし時代は変わった。豊富なラインナップから、自分好みの安価でかさばらない「耳で読む本」を購入できるようになったのだ。しかも、購入や試聴も手元のスマートフォンで簡単にできてしまうという手軽さだ。

従来の読書の仕方では、本を読みながら他のことをするのは難しかった。しかしオーディオブックなら「ながら聴き」が可能なので、他のことをしながら「とりあえず再生しておく」といった「斜め読み」をすることができる。特に、日々「本を読みたいけど時間がない」と感じている忙しいビジネスパーソンや主婦には革命的な読書体験となるだろう。

スマートスピーカー元年と言われた昨年に引き続き、音声を使った情報収集等に注目が集まる今、オーディオブック業界にも追い風が吹いている。

日本のGoogle HomeやAmazon Echoにオーディオブックの再生や電子書籍を朗読してくれる機能が追加されれば、オーディオブック市場・スマートスピーカー市場ともにいっそう盛り上がることは間違いない。

両者ともに、サービスやデバイスの進化といった普及の過程を楽しみに見守りたい。

 

・Google Play ストア(※オーディオブック販売ページ)
https://play.google.com/store/books/category/audiobooks

・Audible「KADOKAWAラノベチャンネル」トップページ
http://www.amazon.co.jp/adblLIGHTNOVEL2

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

日立、自治体が持つデータをオープンデータ化するサービスを自治体向けに提供 | IT Leaders
セキュアIoTプラットフォームの確立を支援へ、総務省の「IoTセキュリティ総合対策」レポート
近畿大・豊田通商・マイクロソフト、養殖稚魚の選別をAIとIoTで効率化
【前編】政治家 小林史明氏が語るテクノロジー実装社会、IoT・AIで「ヒト起点の政策」をつくる
IoT人気記事ランキング|マイケル・コース、ブランドのアイコン的ウォッチ“ランウェイ”のスマートウォッチを発売など[8/13-8/19]
日立、「地域IoT連携クラウドサービス」を自治体向けに販売開始
産業用IoTソフトウェアプラットフォームのリーダー企業とその強みとは--Forrester
Google Cloud PlatformがEdge TPUとClout IoT Edgeをリリース
アライドテレシス、IoT対応を見据えたネットワーク統合管理製品「AMF Cloud」
ものづくりのポテンシャルとIoTの可能性が未来を拓く! 8/23「北九州でIoT」東京説明会(TeNKYU&採択チーム講演)
日本のものづくり最前線、「研究開発型」町工場の躍進の秘訣を探る -由紀精密社長 大坪正人氏インタビュー
アドバンテック・Behr Technologies・日立・マイクロソフト、インダストリアルIoTコネクティビティソリューションの開発で協業
世界のスマートロジスティクス、トレンドレポート
mtes Neural Networksとジェネラルビジョン、エッジAIソリューション開発の合弁会社を設立
IoT農業を推進するグリーンリバーホールディングス、総額105百万円の第三者割当増資を実施
IoT機器向けのセキュリティベンチマークが登場

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。