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2018.01.28

楽天とウォルマートが提携、Amazonへの逆襲なるか
日本でネットスーパー事業、米国で「Kobo」独占販売開始

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1月26日、楽天とウォルマート・ストアーズ(以下、ウォルマート)が日本と米国における戦略的提携を発表した。両者の強みを活かしたユーザーへのリーチ拡大、およびサービス向上を目的とした提携となる。

提携の一環として、2018年度第3四半期(7月~9月)に、日本におけるネットスーパー事業の共同運営を開始する。さらに米国では、年内にウォルマートの実店舗や「Walmart.com」で、「楽天Kobo」の提供する電子書籍やオーディオブック、電子書籍リーダーなどを独占して販売することが発表された。

具体的には楽天と、ウォルマートの日本子会社である西友が新会社を設立し、「楽天西友ネットスーパー」を共同運営する。

西友の実店舗からの配送に加え、2018年内にネットスーパー専用の配送センターを設けて配送件数を大幅に拡充。さらに西友の強みである「質」と「低価格」の両方を実現した商品を提供する。生鮮食品や日用品だけでなく、昨今の時短ニーズに対応したカット野菜や半調理食品などの簡便商品の品揃えを拡充するとともに、楽天ならではのお取り寄せグルメも取り揃える予定だという。

サイト構築には楽天が培ってきたECノウハウを活用し、ビッグデータやAIを活用した最適な商品の提案を顧客に対して行なっていくとのこと。また、同ネットスーパーでは楽天の運営するポイントプログラム「楽天スーパーポイント」が導入されると発表されている。この点は楽天ユーザーにとって非常に魅力的な部分だろう。

一方、今回の提携によるもう一つの目玉、電子書籍サービス「楽天Kobo」の米国展開。これについては、年内に「楽天Kobo」が取り扱う数万の出版社および数十万の著者による電子書籍やオーディオブック約600万作品が「Walmart.com」で提供開始される予定だ。さらに、4,000を超える実店舗でもデジタルブックカードが販売される。

この提携が、日本でも米国でもEC市場で首位を走るAmazonへの対抗策であることは、誰の目にも明らかだろう。

こちらの記事でも触れられている通り、ウォルマートは昨年Amazonが高級スーパー「ホールフーズ」を買収した際は負けじとGoogleとの提携を発表するなど、本気の「対Amazon対策」に余念がない。

1月22日(現地時間)にはレジのない食料品店「Amazon Go」の第1号店を米シアトルにオープンし、ますます勢いに乗るAmazonだが、この分だとウォルマートの猛攻も負けてはいないようだ。もしかしたら今後、スマートスピーカー(Google Home)に話しかけるだけで、楽天の商品を購入できるようになる日が来るのかもしれない。

ますます激しくなる「小売生き残り戦争」の決着までは、まだ時間がかかりそうだ。
 

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