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イノベーション
2017.09.23

選手目線でスポーツ観戦。アングルを自由に変えられる自由視点映像とは
キヤノンが自由視点映像生成システムを開発

情報を様々な方法で測定して画像化・視覚化するイメージング技術を長年培ってきたキヤノン。映像機器の高解像度競争が加熱した果てに、有効な差別化点となりにくくなってきた現在、同社は、新たな映像ソリューションとして「自由視点映像に着目し、そのシステム開発を進めている。

モノの消費からコトの消費へと消費者ニーズが移り変わる中、近年のスポーツイベントでは、競技の魅力やスポーツの感動を効果的に伝えるため、ライブ動画配信などの新たなコンテンツが提供されている。キヤノンは、その場にいるかのような臨場感・没入感が体験できる自由視点映像生成システムを開発することで、さまざまな視点や角度からの映像体験を実現し、付加価値の高い映像体験の提供を目指しているという。

フィールドに入り込んだような新たな映像体験

自由視点映像は、3D空間で仮想カメラを動かし、スタジアム内を自由に飛び回ることや、試合中のフィールドに入り込み、選手と同じ場所を疑似体感できる。競技観戦の新しい楽しみ方を広げることに加えて、チームや選手の強化などへ活用することも可能だ。

映像事例 Jリーグ公式戦(2016年11月3日:川崎フロンターレ対ガンバ大阪 神奈川県・等々力陸上競技場)

自由視点映像生成システムの仕組み

スタジアム内を取り囲むように設置した複数の高解像度カメラをネットワークでつなぎ、ソフトウエアでコントロールしながら、同じタイミングで多方向から撮影。撮影後、画像処理技術を用いて、撮影映像から高精細な3D空間データを構築。その3D空間で仮想カメラを自由に動かし、様々な視点から好みの角度で映像を見られる自由視点映像を生成する仕組みだ。

自由視点映像生成システムの仕組み

 

2020年のオリンピックに向けて、自由視点映像生成システムをはじめ、10Gbpsを超える通信速度でLTEの約1000倍にもおよぶ大容量化が実現されると言われている第五世代移動通信システム「5G」などの研究開発も進んでいる。5Gが実現すれば、自由視点映像をリアルタイムに8K画質で楽しめたり、VR映像をモバイル環境で配信したりできるようになる。まだまだ進化するテクノロジーの未来に期待したい。

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