IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

2017.09.16

iPhone Xと8/8 Plusにスマホの未来と今を見た。興奮のApple Watch 3:週刊モバイル通信 石野純也

Powered by

▲iPhone Xはティム・クック氏から「one more thing」として披露された アップルは、9月12日(現地時間)、Apple Parkに併設されたSteve Jobs Theaterでスペシャルイベントを開催。「iPhone X」「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」「Apple Watch Series 3」「Apple TV 4K」と、怒涛の勢いで5つの新製品を発表しました。すでにEngadgetでは、多数の記事が上がっているため、全容や詳細な仕様などはそちらを参照していただくとして、ここではこのイベントに参加した筆者の視点でのインプレッションをお届けします。 一言でまとめるなら、やはりiPhone Xはすごかったというところに尽きるでしょう。イベントではCEOのティム・クック氏が「one more thing」と語ったあと、最後に紹介したことからも分かるように、アップルとしてもiPhone Xを目玉と捉えています。イベント終了後のハンズオンでは、報道陣がiPhone Xに殺到。順番待ちが厳しそうだと思ってあきらめた筆者は、先にiPhone 8/8 PlusやApple Watch Series 3を触りにいったほどでした。 ▲前面がほぼすべてディスプレイになったiPhone X。ハンズオンでは争奪戦に 縦長の全画面スマートフォンは、今年からのトレンドであり、それだけで目新しいわけではありませんが、「あのiPhoneが対応した」というのは大きなニュース。しかも、iPhoneは代々ホームボタンを搭載してきたため、前面のすべてを画面にしてしまうと、どうしても操作体系を変えざるをえません。そこで、アップルは、フリックでホーム画面に戻り、コントールセンターを右上から引き出すという仕様を盛り込んできました。 ▲上フリックがホームボタン代わりに ▲コントロールセンターは、右上から引き出す仕様 これは、同時に発表されたiPhone 8、8 Plusとも異なるもの。歴代のiPhoneユーザーにとっては違和感があるかもしれませんが、いろいろなスマホを使ってきた筆者は、ハンズオン中に慣れました。Androidのように、ソフトキーを実装してくるかと思いきや、一歩進めて、フルゼスチャーの操作方法を提案してきたところは、ハードとソフトの両方を作っているアップルならではで、さすがと感じたところです。ここまで来たら、ついでにApple Pencilにも対応してペンでの操作も提案してくれるとなおよかったのですが、それは次回以降のお楽しみとして取っておきたいと思います。 ティム・クック氏が「スマートフォンの未来」と語っていたiPhone Xですが、逆にいえば、iPhone 8や8 Plusは「スマートフォンの今」ということになるのかもしれません。確かに、機械学習の処理に優れた最新の「A11 Bionic」を搭載したり、背面をガラスに変えて高級感を高めたりと、iPhone 8、8 Plusもフルモデルチェンジをがんばっていたのは事実です。一方で、インパクトの強い「未来」を見せつけられたあとだと、どうしても印象が薄くなってしまうのも事実。これまでの集大成といえる端末なだけに、少々もったいないかなと思いました。 ▲10年の集大成として披露されたiPhone 8と8 Plus もっとも、セールスという観点では、iPhone 8、8 Plusに期待が持てそうです。iPhoneの枠をはみ出してしまったiPhone Xに対し、良くも悪くもiPhone 8、8 Plusは普通のiPhone。変態解像度のiPhone Xとは異なり、アプリ開発者の特別な対応も必要なく(iOS 11のための64ビット対応は必要ですが)、今まで使えていたアプリが、同じように動くのは安心感が高いところ。スマホにそこまで新しさを求めていない人にとっては、いい選択肢です。iPhone Xと比べると、相対的に安価なのもセールス面で期待できるポイントといえます。 ただ、アップル自身も、3モデル展開、SEまで含めると4モデル展開になった結果として、1モデルあたりの売れ行きが落ちるのは覚悟していることがうかがえます。当たり前ですが、モデル数を増やしたらそのぶん倍々ゲームで数が増えるわけではありません。むしろ、1モデルごとの数量は減ってしまうおそれもあります。 その対策かもしれませんが、iPhone 8、8 PlusはiPhone 7、7 Plusのときより、色数や容量のバリエーションが絞られています。選べるのは64GBか256GBで、シルバー、ゴールド、スペースグレーの3色。組み合わせでいえば、6通りとシンプル化しています。ここからは、SKU(スキュー、在庫管理単位)を絞って1モデルあたりの収益性を高めたい狙いも透けて見えます。こんなところからも、iPhone 8、8 Plusの"現実感"というか"地に足の着いた感"が伝わってきました。 ▲モデル数は増えた一方で、容量やカラーのバリエーションは削減されている iPhone Xにすごみを感じ、iPhone 8、8 Plusでは納得感を得た筆者ですが、今回の発表会で、一番興奮したのは、iPhoneではなく、Apple Watch Series 3だったかもしれません。なぜかというと、それはeSIMやLTEのカテゴリー1に対応することで、ついにApple Watchが携帯電話の周辺機器から、携帯電話そのものになったためでしょう。iPhoneをサポートするという利用シーン自体は大きく変わるわけではありませんが、可能性が大きく広がったのも事実です。 ▲Apple Watch Series 3は、LTEに対応して電話そのものになった しかも、サイズ感は過去のApple Watchとほぼ同じ。この小型筐体に、LTE対応のチップセットを詰め込み、さらに複雑なバンド対応を可能にするアンテナまで搭載できた点に、技術の進歩を感じました。MIMOをカットしてスマートウォッチのような小型のIoT機器に搭載しやすくするLTEのカテゴリー1があったためでもありますが、実際にきちんとこれをサポートした機器はあまり見かけません。一般のコンシューマーに対し、幅広く販売されるデバイスという観点では、初の製品ともいえるでしょう。 ▲このサイズでセルラー対応なのは、やはり驚くポイント。しかも通信方式はLTEだ ▲アンテナ技術やeSIMなどが、小型化に貢献している 欲をいえば、iPhoneとペアリングする必要なくスタンドアローンでも使えたり、iPadと組み合わせたりする選択肢があるとさらにうれしかったのですが、現段階では、iPhoneと同じ電話番号で発着信できることを優先した方が、使い勝手もよく、利用シーンが見えやすいのは間違いありません。各キャリアも、きっちり料金プランを用意してきており、販売にも力が入りそうです。iPhone X待ちの人も、9月22日の発売日にはぜひチェックして「未来」を感じてみてください。 関連記事: 速報:iPhone 8/Plus発表。「いつも通りの使い勝手」を保ちつつ最新世代の性能を備えた新主力機 速報:iPhone X正式発表。次世代感満載の超狭額縁デザインに5.8型有機EL画面と最新技術を結集 動画:アップル発表会まとめ、iPhone X、Apple Watch 3の注目ポイント解説 80秒でわかる iPhone X, Apple Watch Series 3, iPhone 8ハンズオン動画 速報:iPhone X・iPhone 8実機ハンズオン・レビュー iPhone X(テン)は11月3日発売、10月27日予約開始。11万2800円~ iPhone X / 8 Plus / 7 Plus 新旧スペック比較。未来を目指すXと正常進化の8 Plus iPhone X /8 /7 スペック比較。性能と革新のX、安心感保ち性能アップの8 ホームボタンのない「iPhone X」でスクショを撮る方法(動画) iPhone XのFace ID、誤認証は「100万回に1回」とアップルが自信 iPhone Xは「最後のiPhone」であり、Appleからの挑戦状だ:情熱のミーム 清水亮 iPhone 8 / Plusは9月22日発売、15日予約開始。7万8800円から iPhone SE / 7 / 6s が値下げ。1万1000円から5000円安、256GBモデルは廃止 Apple Watch Series 3発表。音声通話も可能なLTE通信対応で実用度アップ、処理速度は70%強化 Apple Watch Series 3はドコモ・au・ソフトバンク対応で9月22日発売、3万6800円~ Apple TV 4K発表。A10X Fusion搭載、HDR10およびDolby Visionサポートで9月22日発売

続きを読む
*外部サイト(オリジナル記事)に移動いたします。

IoTニュースの一覧ページは、こちらをご覧ください。

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

IoTニュース

IoT/非IoTデータ生成量は2025年163兆ギガバイトに増大--IDC調査
組込み技術とIoTは一体となった「ソリューション」へ —Embedded Technology/ IoT Technology 2017レポート
5G、LPWANなど通信技術からディズニーの事例まで、IoTビジネスの最前線を一挙解説
今年のCEATECはどうだったのか?~増える来場者、異業種の参加、協業につながる新しい体験~ / 鹿野 清氏インタビュー
補聴器がウェアラブル端末として進化していく可能性
なぜプライヴァシーは「蒐集」されるのか?:「GDPR:データとインターネット〜EUが描く未来」第2回
KDDI、IoT通信「IoTコネクト LPWA」などを来年1月に提供開始
横河電機、LoRaWAN対応のIIoT向け小型無線センサ「スシセンサ」を開発
ドコモら、東南アジアでのプラスチック成形業界向けIoT実証を開始
生体認証をスマートフォンで手軽に実現!業務効率化・モバイルの活用事例を展示していたsantec - Japan IT Week 秋 2017より
NSWとセゾン情報システムズ、セキュアなデータ転送を可能にしたIoTサービスを提供開始
Microsoft、Apache Sparkベースの「Azure Databricks」や新しいAI、IoT、機械学習ツールを発表
組み込みに特化した商用の深層学習フレームワーク
Clouderaを活用したIIoTプラットフォームをコマツが採用- 採掘効率の向上へ
カメラに画像認識機能を搭載、エッジ側で処理
OKI、IoTとAIを活用した店舗業務改善支援ソリューション「VisIoT」提供開始

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。