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イノベーション
2017.09.17

買い物のおつりを自動で積み立て、カンタン資産運用
おつりで投資サービス「トラノコ」と家計簿アプリのMoneytreeが提携。

9月14日、TORANOTECが提供する投資サービス「トラノコ」と家計簿アプリMoneytreeとの連携が開始された。

既にMoneytreeの家計簿アプリを利用中のユーザーは、トラノコとのID連携によりMoneytreeに蓄積されたお買い物データをトラノコで表示・利用できる。

トラノコのコンセプトは「すべての人を投資家に」。クレジットカードやデビットカード、交通系ICカードなどのデータを毎日自動で収集し、日々の買い物で発生する「おつり」を自動で投資資金に回してくれるのだ。初心者にはハードルの高いイメ―ジが付きまとう資産運用を、無理のない範囲で気軽にはじめることができるというサービスだ。

 

ところで、クレジットカードや電子マネーのデータを用いているにも関わらず「おつり」とはどういうことなのだろうか。

正しくは、「おつり相当額」と言った方が分かりやすいだろう。

事前に設定画面で、おつり投資の単位を100円、500円、1000円の3種類の中から選択しておく必要がある。
たとえば1,000円に設定した場合、代金を全て1,000円札のみで支払ったと計算される。
1,200円の物を購入した場合、1,000円札2枚を渡して800円の「おつり相当額」が発生した、と見なされるわけだ。このように買い物をするたび「おつり相当額=端数」が積み重なっていく。この合計額が、月1回自動で投資に回される。以前からある「つもり貯金」に近いイメージだろうか。

当然、単位として設定した金額が大きければ大きいほど、投資に回る金額も大きくなる。
仮に自分の想定以上に「おつり」が発生してしまった、という場合は個別に取り消すことも可能。

買い物の頻度にもよるだろうが、慣れるまで基準額は100円に設定しておき、日々アプリを開いて蓄積されていくデータをこまめに確認した方が良いだろう。

でないと「あるはずのお金が知らない内に無くなって(投資に回って)いた!」という本末転倒な結果にもなりかねない。いくら自動で処理してくれるとはいっても、「資産を運用している」という管理意識は必要だ。

また、類似サービスに「マメタス」がある。こちらは仕組みや3つの基準額等はトラノコと同様だが、人間が運用するトラノコと違ってロボアドバイザーによる「おまかせ資産運用」を採用している。

いずれも「資産運用に興味があるが、心理的にも経済的にもハードルが高い」と感じている層が資産運用の雰囲気を掴むファーストステップとしてうってつけのサービスと言えるだろう。

何と言っても、運用前にまとまった資金を用意する必要がないというのは大きい。

自分でコツコツ資金を貯めて、投資について学び運用していくことのできる人は、もちろんそうした方が、より大きなリターンを得ることができるだろう。
しかし、それができない大多数の人々が持つ銀行口座に眠るお金を動かす可能性が「おつり投資」サービスからは感じられる。

ますます盛り上がるフィンテック業界。現状どちらかと言えば玄人向けのサービスが多い印象だが、今後は「おつり投資」以上に参加ハードルの低いサービスも生まれてくるだろう。
間口が広がれば広がるほどに洗練されたUIや健全な運営が求められることになるが、1つでも多く良い選択肢が生まれる可能性に期待したい。

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