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「見える化」センサーで大幅な省エネと収益改善を
IoTとビッグデータの活用で省エネ活動を支援するWebアプリが登場

飲食店の使用電力改善から日本の省エネ意識向上へ

IoTソリューションを提供するLife is Styleが、飲食店の使用電力を「見える化」し、省エネ活動を支援することで収益改善に繋げるWebアプリ「次世代成長型エネルギー削減サービス Enelis(エネリス)」を発表した。9月より実証試験を開始し、2017年11月1日(水)の一般提供を予定している。

今や世界的な課題となっている地球温暖化。特に日本は世界で5番目に多くの二酸化炭素を排出しており、省エネ推進が強く求められている。
この現状を受け、約25兆円の市場規模を誇る外食産業での省エネ活動を支援することで人々の意識に省エネを根付かせ、日本全体の省エネ意識向上に繋げるのがEnelisの狙いだ。
Enelisの利用により飲食店の使用電力を「見える化」し、ビッグデータを用いた省エネ施策を提案することで収益改善にまで繋げられるとしている。

具体的には冷蔵庫や空調、照明といった各設備にセンサーを設置し、IoT技術によってセンサーを連携させ使用電力を分析。PCやタブレットからEnelisにアクセスするだけで、シンプルにグラフ化された店舗の電力状況をひと目で確認することができる。

 

確認できる項目としては設備ごとの電力消費割合や目標に対する電気代削減率、月間電気代の予測など、省エネ活動における重要指標を網羅。これらを一画面で確認できるため、現状把握や進捗確認をスムーズに行うことができるとのこと。

「何を」「どうすれば」「どれだけ」の効果が見込めるか分かる

電力データは日々Enelisへ蓄積されていく。このビッグデータを基に、店舗ごとに最適な省エネ対策を提案することが可能となる。
たとえば、どうしてもコストがかかるため敬遠されがちな各設備のメンテナンス。これに関しても、Enelisに蓄積されたデータから適切なメンテナンス時期を割り出し知らせてくれるのだ。
また、店舗規模や電力消費量から最適な設備の更新時期も提案。設備の更新によって「どれだけの電力、コストが削減できるのか」といった効果まで「見える化」して教えてくれる。

その他、毎日実践すべき対策についてはチェックリスト化して内容を明確に。ここでもやるべきことを「見える化」してくれるわけだ。

飲食店の運営において、電気料金はある程度「固定費」と捉えられがちだ。しかし適切な省エネ対策を実施していくことで大幅な削減が可能となる。現状、売上に対する電気代の構成比が多いようであれば、適切な省エネ対策を行うことによって大きな収益改善が見込める。

 

省エネ対策には従業員一人一人の心がけや、日々の地道な作業の積み重ねが必須。そこでEnelisでは、店舗の省エネ対策状況や取り組みを「省エネ偏差値」として数値化。類似店舗との相対評価によってランキング化することで従業員のやる気を促し、各々の意識向上を図る。

更に省エネ対策によって削減された金額を「CO2値」へ換算。具体的に「CO2を年間〇t削減した」という数値を提示することができるため、店舗の環境貢献度を分かりやすくアピールしていくことが可能となる。

 

IoT×ビッグデータで省エネはどこまで進むか

飲食店の使用電力にフォーカスした省エネ支援アプリを発表したLife is Styleだが、今後は水道・ガスについても最適な省エネ対策を提案できるよう開発を進めていきたいとのこと。
その他、店舗のセキュリティ、勤怠管理、労務管理などIoTの各種センサーを連携させたオプションサービスを展開していくことを予定している。また、飲食店以外にも幅広く展開していく予定だ。

今回は外食産業にスポットが当てられたが、今後一般的なオフィスや個人宅でも気軽にこうしたシステムを導入できるようになってくるだろう。

特に「IoTによる効率化はしたいが、逐一対応するスマート家電に買い揃えるのはちょっと……」と気後れしてしまっている方にとって、このように既存の設備へセンサーを取り付けるだけ、というシステムは大分魅力的ではないだろうか。

「地球温暖化対策」と言うと自分事として捉えづらい部分もあるかもしれない。だが「電力の節約」だと、ぐっと身近な響きとなる。
電気や水道、ガスの利用料を「見える化」し、「何を」「どうすれば」「どのくらい」の効果があるのかを逐一チェックできるようになれば、業務や暮らしにおける無駄を最小限にそぎ落とすことができるはずだ。一日も早い普及が待たれるところである。

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