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イノベーション
2016.09.08

コンテンツの組み合わせが主流になる<BACKSTAGE 2016>レポート

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8月30日に東京・虎ノ門ヒルズで開催された「BACKSTAGE 2016」。これはイベント主催者をはじめとしたイベント業界の人を対象にしたカンファレンスだ。今回はエクスペリエンスマーケティング、つまり体験価値に焦点が当てられており、仕掛け人であるイベント主催者を含めた登壇者が最新事情を語った。

海外テクロジーイベントの最新トレンドとは?

多くの登壇者がいたが、今回は「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」をはじめとした世界のイベントに精通する登壇者たちが話す「海外テクロジーイベントの最新トレンドを見通す 〜アメリカ、ヨーロッパ、アジア〜これからの潮流とは?」をフォーカスしよう。

登壇したのはSXSW日本事務局パートナーである未来予報研究会の曽我浩太郎氏と宮川麻衣子氏、THE BRIDGE コファウンダー/ブロガーの池田将氏、そしてモデレーターとして登場した電通の中嶋文彦氏の4名だ。

曽我氏は「SXSWからインスパイアされたイベントが世界中で増加している」と話す。もともとSXSWは毎年3月にアメリカのオースティンで行われる大規模イベントで、もともとは1987年に音楽祭としてスタートしたのが始まりだ。

自分たちのアーティストをどうすれば売り出すことができるか、とインディーズ業界のマネージャー陣が勉強会として始めたイベントが徐々に規模が大きくなり、今では音楽、映画、インタラクティブフェスティバルなどが組み合わせられた大規模イベントにまで成長した。

さらに曽我氏はSXSWの魅力を「ショーに行くだけではなく、コミュニティであること」と挙げた。ここに行くことで未来を見ることができる、と思う人々が世界中から集まっているというわけだ。

これからのイベントはコンテンツ×コンテンツが主流

ここから広がるトレンドが今後のイベントの主流になっていく可能性も高い。宮川氏は「今はコンテンツとコンテンツが組み合わされたようなイベントが主流になっている」と話した。

「スポーツイベントでもスポーツだけではなく、そこにライブイベントやライブビューイングが組み合わされたりします。コンテンツをそれだけで売ることに限界があるんです。特にミュージシャンはCDを売ることだけではやっていけないので、イベントと組むことで主催者側に入りそこで収益を上げるということも増えていますね」。

つまり、コンテンツを単独で楽しむイベントではなく、複数のモノやコトが集まることで魅力的になるという考え方が主流になってきているというわけだ。スポーツイベントも中継されることで会場に行かなくても、ライブビューイングや自身の持つ端末を使うことで様々な場所で参加できる。会場に行くだけがイベントではない、ということだ。

注目の分野はARとフィンテック

また、池田氏はトレンドとしてAR(拡張現実)やフィンテックを挙げた。「分野別のスタートアップイベントが増えていることでトレンドを知ることができますが、今はARやフィンテックが注目です。さらに、もともとアメリカやヨーロッパで開催されていたスタートアップイベントがアジアに進出するものもあり、東南アジアをはじめとしたアジアの中でもこれからの成長が期待できます」。

一方で、日本はどうなのかと考えてしまうが、少し残念な状況でもあるようだ。「SXSWがアメリカで開催されているということもあり、日本のテクノロジーやアイディアに期待されているという点は感じられませんでした。そんな中でもeiiiのチームが開発している電動義肢などは評価を集めていました」と宮川氏は話す。

eiiiは家庭の3Dプリンターで出力できる低価格で高機能かつスタイリッシュな義肢の開発を行っている。「日本が求められているのはこういった飛び抜けたアイディアなのではと思います」と宮川氏が語るように、日本ならではの技術力の高さに新しいアイディアを入れることが必要なのかもしれない。

今後は何か一つのコンテンツだけで勝負するのではなく、コンテンツ(それはハードであっても、ソフトでもあっても)を組み合わせ、それがインターネットでつながるものが、求められていることは間違いない。

BACKSTAGE 2016
http://backstage.tours/

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