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2016.08.29

心も体も可視化する!? 普段使いもできちゃうウェアラブルメガネ「JINS MEME ES」

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メガネ型ウェアラブルというと、これまで登場してきたものは近未来的なデザインが多く、実際にメガネとしての役目を果たしていないものが主流だった。
そんな中、昨年の11月にメガネ・アイウェアブランドのJINS(ジンズ)が発売した「JINS MEME」(ジンズ ミーム)は、先端のセンシング技術を投入し、ココロとカラダを可視化することができるウェアラブルメガネだ。

「JINS MEME」は、カジュアルからビジネスまで幅広いシーンに対応した “ウエリントンタイプ”のフレームをベースに3点式眼電位センサー(※)と6軸センサーを搭載したJINS MEME ES(¥39,000)と、激しい運動時でも顔にフィットするハーフリムタイプのスポーツサングラスタイプに6軸センサーのみを搭載し、体の動きをトラッキングすることに特化したJINS MEME MT(¥19,000)の2タイプ。

※ 眼電位センシング技術
人間の眼球は角膜側に正の電位を帯びており、この正の電位を持つ眼球の角膜側が、視線や瞬きの際に動くことで周辺の皮膚の電位に変化が生じる。これをJINS MEMEの眉間と鼻パットに搭載された3点式眼電位センサーが計算し、瞬きや視線移動を検出することができる。


私は平日のほとんどが机に座りっぱなしのため、スポーツタイプのMTではなくESを入手し、日常生活でどれほど活用できるのか実際に使ってみた。

見た目は完全にふつうのメガネ

20cm以上ある専用メガネケースを開けると、出てきたのはウェアラブル端末とは思えないシンプルさ。

重さは約36g(度なしUVカットレンズの場合)と軽く、電源ボタンとバッテリーが搭載されたつる部分は若干太目になっているものの、通常のメガネとの装着感の違いがほとんどない。

いたってシンプルなデザインのメガネ。充電時間は約2時間で、ほぼ1日利用することができる。
つる部分はバッテリーが搭載されているため太さはあるものの、耳にかけた際の違和感はなし
 

JINS MEMEでなにができるのか?

まずはスマートフォンで専用アプリをダウンロードしたら、年齢、身長、体重などを登録してユーザー設定を行ないJINS MEMEとスマホをBluetoothで接続。眉間と鼻パット部分に内蔵された3点式眼電位センサーが装着している時の眼や体の動き情報を解析しながら、ココロやカラダの状態、バランスをスマホアプリ上で見える化してくれる。

現在JINS MEMEから提供されているアプリは下記の7つ。

・心と身体の状態を測定し、わかりやすく年齢に置き換えてリアルタイムにチェックできる「JINS MEME」
・集中状態をリアルタイムに可視化する集中計測アプリ「JINS MEME OFFICE」
・瞑想を客観的に計測し、効果的なものへと導きココロを鍛える「JINS MEME ZEN」
・ウォーキングをサポートする「JINS MEME WALK」
・ランニングフォームをリアルタイムに可視化する「JINS MEME RUN」
・体幹トレーニングアプリ「JINS MEME TAIKAN」
・眠気の可能性を知らせ安全運転に役立つ「JINS MEME DRIVE」

7つあるオフィシャルアプリケーションの中でもメインとなる「JINS MEME」は、ニンテンドーDS用ソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の東北大学加齢医学研究所 所長 川島隆太氏が監修した「アタマ年齢」「カラダ年齢」の機能を搭載。3点式眼電位センサーからデータを取得して、独自のアルゴリズムで集中力や疲労度を解析してくれる。

アタマ年齢は目の動きから得られる情報をもとに、集中、活力、落ち着きの状態を規定して、ココロの活性度を示す総合指数。生産性や創造性が高いときは、アタマ年齢が若くなり、低いときにはアタマ年齢が上がってしまうのだとか。

基本的には一日中PCに向かっているので、私がJINS MEMEで知りたかったのはこの「アタマ年齢」。入手した翌日の朝からさっそくアプリを立ち上げてみた。

アプリ起動後30分ほどで測定されたアタマ年齢は32歳。実年齢より6歳若かったので喜んだのもつかの間、仕事を開始して40分後には39歳に……。

活力は低いが、朝の仕事開始時は実際の年齢よりも若く、集中力・落ち着きともに高い。

その後も、時間の経過や疲労とともに老化していったものの、表示されている年齢の上には、現在の状況を改善するための適格なアドバイスが表示される。

アタマ年齢は時間や状況によって大きな違いがあるものの、JINS MEMEアプリで測定できるもう一つの年齢、カラダ年齢の方は、私の場合一日中同じ姿勢でいることが多いため、いつ計測しても活動量が低い40代後半という結果に。カラダ年齢はあまり参考にならないと思ったものの、自分の体の傾きがアニメーションでわかるので、歪みや姿勢が気になるという人にはオススメだ。

次に使ってみたアプリは、集中計測アプリ「JINS MEME OFFICE」
ちょうど集中して資料を作成するタイミングがあったので、OFFICEアプリで30分間の集中力を計測。自分では30分間くらい余裕で集中できると思っていたが、結果は悲しいことに8分間しか集中していなかったことが判明。

結果に応じて、改善するためのオススメアプリが表示される。落ち着きのない私は「JINS MEME ZEN」でココロを鍛えることが推奨された。

いままでずっと自分は夜型で、午後から仕事の効率が上がるタイプだと思っていたものの、一週間ほど装着した結果、常に朝のほうが生産性・創造性が高いという数値を示していた。
今後、図書館や公園、旅先など、外出先でも計測してみて、時間じゃなく場所でも生産性・創造性が変化するのかを調べてみたい。

これまで知らなかった自分自身を可視化することによって、仕事はもちろん、日常生活の中で最も効率の良いスケジュールを組むことが可能だ。この先、先進医療分野への参入も視野にいれているというJINS MEME。誰もが気軽に使いやすいシンプルなつくりだからこそ、たくさんの可能性を秘めている。現在はデザインが2種類しかなく、配信されているアプリは、ビジネスやスポーツに特化したものが中心となっているが、これから先、子どもからお年寄りまで、たくさんの人たちのニーズに応えられる、ウェアラブルメガネとなるのではないだろうか。

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