医師はAIに置きかわってほしくない人が5割、板前は6割
人工知能(AI)&ロボット 月次定点調査(2017年6月度)

世界中でIoTや人工知能、ロボティクスの開発が進み、今後10年のうちに人間が行う仕事の約半分が機械に奪われるとも言われている。レジやオペレーション業務などの一部は、すでに人工知能が担うようになり、自動運転はおろか、空飛ぶ自動車の開発まで進む今、これまでSF映画で見てきた光景が、現実のものとなりつつある。
そんな中、ジャストシステムが15歳~69歳の男女1,100名を対象に調査を行なった『人工知能(AI)&ロボット 月次定点調査(2017年6月度)』の結果を発表した。
将来、医師はAIに置きかわってほしくないと思う人は5割、板前は6割
将来、AIやロボットに「置きかわってほしくない」という回答がもっとも多かった医療系の職業は「救急救命士」(52.1%)で、次いで「医師」(48.8%)。飲食系の職業で聞いてみたところ、「置きかわってほしくない」という回答がもっとも多かったのは「和菓子職人」(55.7%)で、次いで「板前」(55.3%)。
AIを活用した「スマートスピーカー」の認知率は約4割
話しかけると、その内容に応じて情報提供や命令を実行してくれる、AIを活用した「Amazon Echo」「Google Home」といった「スマートスピーカー」について、「購入を検討している」人は7.1%、「興味はあるが、購入は検討していない」人は21.9%、「知っているが、興味はない」人は14.5%。合計すると43.5%の人が認知していた。
半数以上が「AIによる暮らしの利便性向上に期待」
AIやロボットの発達により、暮らしの利便性が向上する可能性について、「とても期待している」人は17.4%、「どちらかというと期待している」人は37.1%。合わせて54.5%の人が期待をしていると答えた。
7割近くが、「AIやロボットで、人材不足を解消できる」
AIやロボットの発達で人材不足が解消されるかを聞いたところ、「解消すると思う」と答えた人は20.1%、「ある程度は解消すると思う」人は47.9%でした。68.0%の人が、AIやロボットは人材不足を解決する策の一つとなりえると考えていることがわかった。
4割以上が、「将来、AIを悪用した犯罪が起こる」と不安視
AIが発達することによるリスクや不安を聞いたところ、「AIを悪用した犯罪」を挙げた人がもっとも多く(42.7%)、次いで「AIを採用してしまったがための事故」(41.8%)、「AIの誤作動を人間が止められなくなる」(37.6%)だった。
※複数回答あり。
