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テクノロジー
2017.06.29

IoTで昇るのが楽しい階段に。博報堂と竹中工務店が新技術開発
利用率26% アップ。オフィスの階段利用促進で生活習慣病予防

学生時代とは違い、社会人になると運動をする機会は大幅に失われてしまうもの。もちろん、頭では適度な運動が身体にいいことぐらい、大半が理解していることだろう。しかし、仕事や日々の雑事に追われていると、「空いた時間くらいゆっくり過ごしたい……」と考えてしまうのではないだろうか。

とはいえ、運動をしないまま不規則な生活を続け30代、40代と年齢を重ねるうちに、基礎代謝力はどんどん低下していく。気がついた頃には、すでに生活習慣病を患っているか、その予備軍入りを果たしているのだ。

多くの社会人が生活習慣病を患うリスクを抱えている中で、博報堂と竹中工務店が、オフィスワーカーの生活習慣病予防に向けた運動不足解消の取組みとして、オフィス内の階段利用を促進させる技術の開発に着手した。

今回、2社が協業で開発に着手したのは、IoT を活用し階段を利用しているオフィスワーカーに「階段を昇ることがつい楽しくなる映像」を投影する技術「ta-tta-tta(タッタッタ)」だ。

 

この技術は、階段に設置された IoT センサーと個人が持っているタグが連動して、個人の利用履歴に応じて毎回変化する映像を階段を昇っているタイミングに合わせて投影することで、日常的に繰り返される階段を昇る行動のモチベーションを高めることを狙いとしている。

博報堂ホームページより

プロトタイプによる実証

「ta-tta-tta」の効果を検証するため、竹中工務店では東京オフィスにおいて一部の社員を参加者とする実証を行なった。5週間にわたる実証の結果、映像投影前の1週間に比較して、映像投影期間(3週間)では、階段利用量が平均 26.1%増加したことを確認。この効果が実験終了後の週に渡っても持続していることが分かった。(階段利用量は参加者全員が昇った累計フロア数の1週間の平均)

また、参加者アンケートにおいても、映像があること自体の楽しさや、階段を利用することで会話の機会が増加したなどの評価も得られたという。

今後の展開として、一般に階段利用は平静時の 4~8,8倍のエネルギー消費効果があるといわれており、歩く機会が制限されるオフィスワーカーの健康づくりに有効な対策とされている。この実証を踏まえ、博報堂と竹中工務店は「健康オフィス」の具体的ソリューションとして、映像投影等を行う技術の実用化に向けた開発を2018年には完了する予定だ。

そして、開発に当たっては映像投影や運用システムに関する異業種企業との連携を積極的に進め、2019年には新築オフィスや既存オフィスに向けて商品化することを目指していくという。

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