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2017.05.30

パルコがブロックチェーンを活用した宅配ボックスの実証実験
テクノロジーでユーザーサービスの拡充と社会問題解消への検討へ

パルコは、セゾン情報システムズと共同で、ブロックチェーンテクノロジーを活用した宅配ボックスと、パルコが運営するWEB通販サービス「カエルパルコ」を連携した実証実験を開始する。テクノロジーを活用して、「カエルパルコ」利用者の利便性拡大と共に、昨今社会問題化している再配達問題解消への一助となる事を目標に、段階的に実証実験を進めていくという。

実証実験の背景

パルコは2014年5月から、出店テナントショップの店頭在庫を活用した取り置き予約&通販注文サービスサイト「カエルパルコ」を開設している。以降、インターネットを使ってショップブログから商品が購入できる仕組みを導入し、顧客の利便性の向上を図ってきた。

しかし、近年では社会問題にもなっている運送会社の配送量の急激な増加による配送サービス問題が浮き彫りとなっている。

このような問題を踏まえ、パルコは近隣のオフィス・学校等への即日配送・受取対応等、配送サービスの向上を図っていける様な、新しい配送スキーム構築を課題として取り組んできた。今回新たにセゾン情報システムズと連携することにより、セゾン情報システムズが昨年開発したブロックチェーン技術を使った「本人のみ受取り可能な宅配ボックス」、「カエルパルコ」と連携することで、「いつでもどこでも商品が購入でき、安心・安全に好きなところで受け取れる」というサービスの実現を目指して、実証実験を行うことにしたという。

本実証実験の内容

今回の実験
目指す稼動スキーム

このシステムでは、セゾン情報システムズが昨年12月に発表したブロックチェーンとIoT技術を使った宅配ボックスに荷物を納入する際に、ブロックチェーン上に納入記録および施錠要求が行われる。

荷物を受け取る利用者は、個人のスマートフォンからブロックチェーン上に解錠を要求することで、宅配ボックスが解錠され荷物の受領が記録される。

今回の実証実験は、宅配ボックスをセゾン情報システムズのオフィスビル内に設置し、スタッフが「カエルパルコ」に商品を発注し宅配ロッカーへの配送を指定する事で、ECサイトで購入した商品を店舗でも、自宅でもない場所に設置された宅配ボックスで受け取り可能になることを確認するというもの。実施期間は5月30日(火)~6月9日(金)を予定している。

期待される効果

セゾン情報システムズが提供するブロックチェーン付き宅配ボックスは、設置場所に応じて1箱から数十箱レベルまで自由にサイズ選択することができる。様々な配送業者や小売業者が利用するシェアリング型宅配ボックスの場合でも、確実に荷物の納入や受領を記録できるので、安全・安心な宅配ボックスシステムを構築することが可能だ。

 

今回のシステムにより、顧客は「いつでもどこでも商品が購入でき、安心・安全に好きなところで受け取れる」という利便性を享受。また再配達問題を回避しつつ、新たな商品の受取方法が増えることで新たな顧客向けのサービスにつながり、パルコが推進する「24時間パルコ」の商品受け取りチャネルの強化につながると考えているという。

今後の展開について

今回の実証実験は、システムの稼働実証及び検証の為のデータ収集を目的のため宅配ボックスの設置場所をセゾン情報システムズのオフィスビル内にして実施するが、今秋(9月頃を予定)には次の段階の実験へ進むという。

次の計画は池袋近辺の施設に宅配ボックスを設置し、その施設の利用者や就業者が池袋パルコの「カエルパルコ」で購入した商品を施設内で受け取ることを予定している。

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