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テクノロジー
2017.05.01

職場や学校における知的生産性を向上させる最適な環境作り
IoTとAIで屋内環境をデータ化

なんだかぼーっとして仕事や勉強に集中できない。誰しもそんな経験をしたことがあるはずだ。室内に停滞するおそれのある有害物質や病原性微生物を排除するには換気が重要で、空気中の二酸化炭素含有率は換気の目安となる。

2012年に発表された米ローレンス・バークレー国立研究所とニューヨーク州立大学の研究報告によれば、二酸化炭素濃度が2,500ppmに達すると、仕事や勉強効率が著しく低下するとのことだ。また、文部科学省発表の「[改訂版]学校環境衛生管理マニュアル」によると、CO2濃度は1,500ppm 以下であることが望ましいとされている。

しかし、推奨されたCO2濃度を実現・維持するためには定期的に濃度を計測したり、どのような環境下で濃度が高くなったりするのかを分析するのにコストがかかる。

そんな中、容易に利用できるIoTセンサデバイスとクラウドサービスの開発、AI(人工知能)の分析を行っているスカイディスクが、オフィスや公共施設をはじめとした屋内環境の温湿度・CO2データの収集・AI分析に特化した「環境IoTパッケージ」の提供を開始した。

CO2だけではなく、温湿度などの環境測定を行えば、インフルエンザなどの感染症予防にも役立つ。

今回のパッケージは、屋内環境を可視化・分析するために必要なセンサとデバイスをパッケージ化したものとなり、感染症予防や生産性向上のニーズに合わせた活用をスピーディーに実現できるという。

環境IoT パッケージ 提供内容全体図

 

環境IoTパッケージの特長

・広範囲をセンシングする際に問題となっていた、デバイスへの電力供給や通信費などのコスト。提供されるパッケージでは超低消費電力で通信費不要の通信規格LoRaWANでネットワーク構築することで削減することができる。

・多数のセンサの状況を一目で把握することが可能なダッシュボードを利用できるので、リアルタイムでモニタリングをして、比較などをする際に便利。

・デバイスとゲートウェイを設置するだけでスピーディーに導入でき、センシングもスイッチでON/OFFをするだけの簡単な操作でできるので、拡張性がある。

・オプションで、時系列データ分析に特化した人工知能ソリューションを利用すれば、過去のデータに基づいて、最適な環境作りが可能になる。

環境IoTパッケージの活用例 人のための環境IoT(役所、学校、病院、オフィス等)

前述のようにCO2が高濃度になった際に起こる思考力・集中力の低下。これらを未然に防ぐために、このデバイスで屋内環境を常にセンシングし、必要な時に換気を行うことでオフィスや学校での知的生産性を高めることが可能だ。

また、人が多く集まる所では感染症のリスクは高まるが、常に環境測定を行いどのような状況で感染しやすいかを分析したうえで予防策を打つのは難しいのが現状。しかし、温度と湿度のデータをセンサデバイスで取得すれば、季節性インフルエンザや熱中症が発生しやすい状況になった際に、警報を受け取ることができる。

知的生産性だけではない。畜産生産性や業務効率化も

環境IoTパッケージならオフィスや学校での知的生産性を高める以外にも応用できる。温度管理が非常に重要な畜産業では、環境をリアルタイムでモニタリングするのに利用したり、人工知能を組み合わせて、蓄積された時系列データを分析し、死亡鶏の数と環境の関係等を推測したりするなど、生産性アップにも寄与する。

また、環境IoTパッケージはスーパーマーケットの店舗運営上の課題として挙げられる冷蔵庫などの温度管理にも活用出来る。商品ごとに異なるこまめな管理が必要なため、毎日定時に温湿度をチェックし記録するなど、多大な人的負担がかかっていることが、リアルタイムダッシュボードで監視を行うことで、一元管理ができる。パソコンでもスマートフォンでも確認できることに加え、異常を検知したら自動的に警報を鳴らして知らせることも可能だ。

屋内の温湿度・CO2に加え、空調や照明、そのほかのオフィス設備とAI技術を組み合わせることによって、その場所に最適な環境作りができるようになり、生産性の向上や、業務効率化につながるのではないだろうか。

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