IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

テクノロジー
2016.08.29

IoT×自動車:国内初の無人運転バス「Robot Shuttle」に乗ってみた

BY

世界中で自動運転の実現に向けた取り組みが話題となっている。日本では8月1日(月)〜8月11日(木)の間、イオンモール幕張新都心に隣接する豊砂公園の敷地内で、国内初となる無人運転バス「Robot Shuttle」の試験運行が行われた。今回は8月1日(月)に開催された発表会の様子をレポートする。

「Robot Shuttle」は DeNA が業務提携をしたフランスの EasyMile が開発した自動運転車両「EZ10」を利用した交通システムだ。今回の試みは、イオンモールが地域の人や行政、企業など様々なメンバーで地域発展を目指す「地域エコシステム」の一環となっており、国内での導入事例は初。

運転席ゼロのアトラクション感ある車内

試験運行で用意された車両は2台。車内は3人ずつ対面で座る仕様となっており、定員は立ち乗りも含めて12名とアナウンスされているが、12名が乗車したら窮屈な感じがする広さ。実際に乗ってみると、遊園地のアトラクションやちょっと大きめの観覧車の中にいるような感覚だ。

 

車内には、運行用カメラが両端に設置されているほか、ドアの開閉を行うためのスイッチ、緊急停車用のスイッチ、行き先を表示するモニター、目的地を知らせるスピーカーなどが設置されている。運転席が無く、スッキリとしたデザインが車両に馴染んでいた。座席の後ろに若干のスペースがあったので、今後何か追加されていくかもしれない。

左:行き先を表示しているモニター
右:緊急時停止ボタン

「EZ10」はネットワークに接続して、運行管制などから制御もできる車両だが、今回は指定されたルートを経由する方法で稼働させていた。最高時速も40km/hほど出せるところ、10km/hほどでの運行に制限しているという。車両下部の四隅に設置されたセンサーで障害物を感知したり、電源系統に異常が感知されたりすると、自動で停止するなど安全が担保されている。自動停止してしまうと、復旧には人間による操作が必要となるため、乗務員が搭乗してサービスを提供していた。

障害物を感知するセンサー

“改良”ではなく“進化”を遂げる自動運転

今回の試験運行ではイオンと千葉市が共同で管理する豊砂公園の私有地内の往復500mほどを約5分間かけて運行するのみだった。国内初の導入事例ということで大きな一歩であることに違いないが、自動運転タクシーの公道実証実験を行うなど様々な取り組みを行っているDeNAは今後をどのように見据えているのだろうか。

 

今回の取材に応じたDeNA オートモーティブ事業部シニアマネージャーの辻口敬生氏は「道路交通法や道路運送車両法などの見直しも必要になってくるので、すぐに公道で自動運転車両を走らせるのは難しい。今後は大学、工場、発電所、空港、病院などの広い施設内で導入を試みる予定。DeNA オートモーティブ事業としては“last 1 mile”の移動を解決したい」と話す。

記者からの「今回の試験運行に改良の余地はありますか?」という質問に対して「自動運転車は改良というよりも、日々進化していくもの」という回答に、その可能性を感じた。

今月発売予定の日産「セレナ」には自動運転技術の「プロパイロット」が搭載されるなど、夢の全自動運転へ着々と歩みを進めている自動車の未来から今後も目が離せない。

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

BOMなしで生産スケジュールを自動生成 - 日立、「Lumada」に産業向けソリューションを追加
日立、多品種少量生産工場が対象のソリューション2種を発表
日立情報通信エンジニアリング、IoT機器向けデータ保護ソリューション
サムスン、eSIM内蔵の追跡タグ Connect Tag発表。NB-IoTとGPSに対応し正確な位置情報を把握可能
会議室の利用効率化をIoTで手軽に実現、「ビジネスパック」をサテライトオフィスが提供
imecとADI、次世代IoTデバイスに向けた共同開発契約を締結
SAPジャパンがデジタルビジネスを推進する新サービス発表 | IT Leaders
国内IoT市場、2020年に1兆3800億円規模--適用分野は多様化
OKI、製造ラインの温度や橋梁の歪み等、多地点で異常を検出するIoTの「光ファイバーセンサー」評価キットを提供開始
IoT活用企業の64.7%が「期待通り」「期待以上」の効果を実感、全体の期待値は横ばい~富士通クラウドテクノロジーズ調査
シスコが2018年度の事業戦略、デジタル変革の支援サービスなど新設(ニュース)
[ケータイ Watch.biz] ドローンを使ったビジネスを導入から運用までフルサポート、KDDIが提供
いまさら聞けない、スマートファクトリーを超整理。わかりづらいところを全部解説 その2[Premium]
ウインドリバー、IIoTデバイス管理プラットフォームの最新版を発表
安川電機、IoTやAIを活用したものづくりの実現をサポートする産業用モーションネットワーク「MECHATROLINK-4」を開発
日立、生産計画の自動立案と3D作業手順書を自動生成するシステムをIoTプラットフォーム「Lumada」のソリューションコアとして提供開始

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。