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イノベーション
2017.03.12

アスリートのパフォーマンスを向上させるIoTの技術革新
モーション解析を使った次世代のウェアラブル技術とは

2020年のオリンピック・パラリンピック開催に向け、さまざまな技術革新が求められているスポーツ分野。これまではアスリートやコーチの経験や勘にたよっていた部分を、AI・IoT・ビッグデータなどの活用によってパフォーマンスを向上させる取り組みは、すでに身近なものとなっている。

スポーツに特化したIoTデバイスを開発するLEOMO, Inc.は、ウェアラブル技術を使った新しいデバイス「TYPE-R」を3月9日米国にて発表した。

 

これまで、アスリート向けのモーション解析(モーションキャプチャーなど)は、設備の制約からラボやスタジオでの測定に限られており、より実際の環境に近いトレーニングやレースの条件を反映することができず、精密かつ高価なシステムが必要となっていた。

今回発表されたTYPE-Rは、これまでは使用場所に制約のあったモーション解析を屋外でも可能にしてくれるデバイスだ。アスリートやそのコーチは、これによってトレーニングや競技を行う環境と同じ条件下で、日々、気軽にモーションデータの収集を行うことが可能となる。

自転車への取付

これによってアスリートは、可視化した自分自身の動きを確認できるようになるのはもちろん、コーチにとっては、これまで抱えていた肉眼でアスリートの動きを見るだけでは正確な評価が難しいという課題を解決できるようになる。

センサーチャージャーとセンサークリップ

コートはTYPE-Rを使用することによって、アスリートのそばに居ても居なくても、モーションデータを見ることで正確に動きを評価することが可能になる。

また、アスリートが意識的にフォームを変えるとモーションデータに反映されるので、コーチは自分の指示が正しく伝わったかを検証でき、アスリートへ指示を的確に伝えられるようになる。

モーション解析をより身近にする

TYPE-Rはタッチスクリーンを搭載。自転車などのハンドルバーまたは手首に装着することができ、ANT +™対応の汎用センサーと接続することで、パワー、パワーバランス、ケイデンス、心拍数を表示することもできる。

TYPE-R本体だけで、他社の高価なサイクリングコンピュータに匹敵する性能を持っているが、一番の特徴は、5つもの「LEOMOモーションセンサー」を標準で付属していること。このセンサーは3軸のジャイロスコープと3軸の加速度センサーを搭載しており、センサーを着用したアスリートの動きやフォームを正確に計測。LEOMOモーションセンサーは、左右の膝の上部と靴、腰の上に装着し、今まで測定できなかった次のような動きを測定することができる。

・Dead Spot Score: 1ケイデンス内で、ペダル速度がスムーズではない箇所の大きさと位置を特定
・Foot Angular Range:ペダリング時に踵がどれだけ上下に動くかを測定
・Foot Angular Range:クランク位置が0時から3時の間で踵がどれだけ上下に動くかを測定
・Leg Angular Range:ペダリング時に腿がどれだけ上下に動くかを測定
・Pelvic Tilt:自転車選手の骨盤の前傾角度を測定

用途に応じて、 組み合わせ自由自在

また、本体だけでもトレーニングデータをワイヤレスでアップロードでき、簡単にフォーム分析が叶う。Wi-Fiのネットワークを経由し、クラウドにアップロードされたトレーニングデータはPCのWebブラウザからアクセスできる「ダッシュボード」によって分析が可能。 今後は、有名なTraningPeaksなどのトレーニング分析プラットフォームと統合することも計画している。

世界で初めて、ラボやスタジオではない場所でのモーション解析を可能にしたTYPE-Rは、自分の身体をより効果的に使いたいと考えているアスリートにとって大きな武器になるデバイスだ。

リストバンドとの組み合わせ

今のところ、自転車選手、トライアスロン選手、そのコーチを最初のターゲットにしているが、モーション解析はこれらのスポーツ以外にも応用が可能で、最適な動きはあらゆるスポーツで重要となる。LEOMOは将来的に、この技術をランニングや水泳に応用することを具体的に検討していくという。

LEOMO, Inc.
https://www.leomo.io/

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