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2019.10.31

スマホカメラの複眼化でソニーのセンサーが絶好調。生産工場建て増しへ

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ソニーが10月30日に開催した2019年第2四半期決算説明会の中でも、特に好調と伝えられたのがイメージセンサー事業。ソニーの中で半導体部品を製造するイメージング&センシング・ソリューション部門は今期、売上高・営業利益ともに過去最高を記録しました。 同部門は前年比22%となる3107億円を売上げ、今や映画や金融といった他の事業に比肩しうるほどの規模となっています。 この好調をけん引したのはスマホ向けのCMOSイメージセンサーでした。ソニーはこの部品で群を抜く市場シェアを獲得しており、多くのハイエンドスマートフォンに搭載されています。正式には公表されていませんが、アップルのiPhone 11シリーズも採用していると見られています。 そしてソニーにとってさらに追い風となっているのが、スマホカメラの「多眼化」と「大判化」です。iPhone 11 Proでは背面の3つのカメラを搭載し、画角を切り替えて使えるようになっています。ソニー自身のスマホXperiaでも2019年発売のXperia 1から、3眼のカメラを搭載しています。CMOSセンサーはカメラ1つごとに搭載されるため、3眼カメラなら3つ必要になります。 このトレンドは数年前からありましたが、ソニーの十時CFOによると、ますます加速傾向にあるとのこと。十時氏は「ハイエンドモデルが複眼から3眼になるだけでなく、フロントカメラが複眼かしたり、ミッドレンジでも複眼になるなど、複眼カメラのトレンドは強まっている」と述べています。 さらに、暗いところで写真を撮るために、スマホカメラでも大きなイメージセンサーを搭載するケースが増えており、これが高価格化につながっています。 ソニーは国内に4つあるCMOSセンサーの製造拠点をフル稼働している状況で、シリコンウェハ(基板)ベースで月産30万8000枚まで生産能力を上げていく計画を持っています。さらに今後も生産能力を高める方針で、2022年以降に計画していた長崎の拠点増強を前倒しで進めていくとしています。 スマホ向けCMOSセンサーという市場の中で、ソニーは現時点では圧倒的なシェアを持っていますが、うかうかしていられない状況でもあります。この分野でライバルとなるサムスンは、2019年に6400万画素、そして1億画素超えというこれまでのスマホ向けにはない高解像度のセンサーを発表するなど、気炎を吐いている状況です。ソニーはシェアを維持するためにも、積極的に設備投資を行っていくことになるでしょう。 関連記事: 世界初のスマホカメラ向け6400万画素CMOSイメージセンサー、サムスンが開発 サムスンが1億画素のスマホ向けイメージセンサーを発表、シャオミスマホに搭載へ ▲ソニー 代表執行役 専務CFOの十時裕樹氏 また、2020年から日本でも始まる次世代モバイル通信「5G」の普及画進むと、イメージセンサーはより幅広い用途で使われていくことになります。家庭の中に置く見守り機器やロボット、さらには自動運転車の"目"としての需要が見込まれます。そして十時CFOは「将来的にはAI技術と組み合わさり、さまざまなIoT用途で使われるだろう。最終的には自動運転でも使われると期待している」とコメントしています。

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