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2019.09.28

「Huawei Vision」発表。スマホメーカーがスマートTVに参入する理由(山根康宏)

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ファーウェイが9月19日に行ったMate 30の発表会では、ひっそりと発表された別の新製品がありました。それが4KスマートTV「Huawei Vision」、55、65、75型の3サイズが登場予定です。 Huawei Visionでは、ポップアップ式の内蔵カメラを備えており、AIによる顔認識が可能とされています。ファーウェイのスマートフォンをリモコンにタッチするだけで、Huawei Visionの大画面にスマートフォンの表示を投影可能。すなわちスマートフォンの拡張モニタとしても利用できます。 8月にHonorブランドのスマートTV「Honor Vision」が発表されていますが、今回のHuawei Visionはそのファーウェイ版であり、量子ドットディスプレイを採用し、より大型の画面サイズを揃えるなど、Honor Visionの上位モデルという位置づけにもなっています。 OSにはこれも8月に発表された独自開発のHarmony OSが採用されます。同OSはスマートフォンへの採用が噂されましたが、同社コンシューマビジネスグループ・ハンドセットビジネス プレジデントのKevin Ho(ケビン・ホー)氏は発表会後のインタビューにて、現時点ではIoT製品以外への展開は考えていないと答えています。Harmony OSはスマート機器の高性能化を目指すOSと考えたほうがいいかもしれません。 ファーウェイがここにきてスマートTVを投入するのは、5G時代を迎えスマートフォンでのストリーミング動画視聴利用が増えることを見据えているからでしょう。自宅に戻ったときはスマートフォンの小さい画面ではなく、大きな画面で映像を楽しむことができれば、コンテンツ利用時間は増えるはずです。またスマートフォンとスマートTVで同じストリーミング動画配信アプリを入れておけば、スマートフォンの画面をTVに投影しなくとも同じコンテンツをそのまま使えます。 ファーウェイはHMS(Huawei Mobile Serivce)の本格展開を狙っていますが、アプリだけではなく映像コンテンツ配信を行うことで収益を得ることができます。今後アップルのようにコンテンツ配信に注力するのかもしれません。 アップルは、TVではなくセットトップボックス(STB)の「Apple TV」を展開していますが、接続先のTVが他社スマートTVであれば、ユーザーはそのTVに搭載されているアプリを使うかもしれません。しかしファーウェイのように自社のスマートTVであれば、利用できるアプリやコンテンツはすべて自社経由とすることもでき、自社課金への誘導が容易になります。 いまやTVも参入メーカーが多く、価格や機能だけでは差別化は難しいでしょう。消費者が真っ先に選ぶのは信頼性、すなわちブランドです。ファーウェイはTVや家電メーカーとしてのブランド力は無くとも、スマートフォンのブランド力は絶大です。 また、シャオミがすでに長年スマートTVを販売していることから、中国や新興国では低価格・高品質なTVはスマートフォンメーカーが作るものという印象が根付いています。ファーウェイのスマートTVが出てくれば、驚く人よりもむしろ「スマートフォンと同じメーカーで安心」と考える人が多いのかもしれません。 実はインドでは9月からモトローラブランドのスマートTVが発売になっています。やはりモトローラのブランド力はまだまだ絶大ということでしょう。またOnePlusは年内のスマートTV投入を予定しています。こうなるとOPPOやVivoからもスマートTVが出てくる、なんて動きがあるかもしれません。 関連記事: 「HUAWEI Mate 30 Pro」発表。第2世代5G+映画級4カメラの猛烈なフラッグシップ 美しい円形カメラ! ファーウェイ Mate 30のデザインは1年でこう変わった

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