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スマートハウス
2016.08.29

未来の家はIoT活用<HOUSE VISION 2016>

2016年8月、青海(東京都)で開催された「HOUSE VISION 2016」。ここでは「新しい常識で都市に住もう」をテーマに、様々な企業と建築家とのコラボレーションを見ることができた。

12棟の展示ハウスが並んだが、その中でも特に人気の高かったのはIoTを活用した3棟。わくわくするような未来の家を紹介しよう。

冷蔵庫が外から開く! ヤマトホールディングス×柴田文江

家の外と中をつなぐ冷蔵庫

宅急便のネットワークを基盤に、情報システムや決済、生活支援サービスなどの事業会社を傘下に持つヤマトホールディングスは、エレクトロニクス商品から医療機器など幅広い領域で活動をしているプロダクトデザイナーの柴田文江氏とコラボレーションし「冷蔵庫が外から開く家」を発表した。

これは、玄関の隣に外からも中からも開けられる冷蔵・冷凍ボックスや、クリーニングボックス、宅配ボックスが設置されているというもの。不在時に宅配便を受け取るだけでなく、フレッシュな生鮮品やクリーニングした衣類などを受け取れる。

ドアに取り付けられたコントロールパネルによってセールスドライバーのIDチェックでセキュリティ管理も行われるほか、インターネットと接続し配送や集荷があると設定されたモバイル端末などに通知が送られるという。

「モノ」から「コト」へとIoTを通して豊かな生活を提案する パナソニック×永山祐子

会場でもひときわ目立っていたのは、小さな寝室と浴室やトイレが中央部にまとまった丸い形の家。IoTが当たり前になる時代では、家からモノはどんどん減っていくのではないかと提案するのがパナソニックと建築家の永山祐子氏がコラボレーションした「の家」だ。「の家」はその名の通り「の」の字型をした丸い壁面に囲まれた家で、曲面の壁はすべてスクリーン。家の中のどこにいても映画や、映像、音声によるコミュニケーションなどが楽しめる。

スクリーンにもスピーカーにもなる壁にはIoTによって様々な技術がピンナップされている
IoTによる様々な提案

提案されていたのは家にいながら名医と話せるリビング直結メディカル「IoT DOCTOR」や、衣類を洗ってくれ保管してくれるほか必要なときに迅速にデリバリーしてくれる「IoT CLEANING & STOCK」、自宅にいながらもネットと壁のスクリーンを通して習い事ができる「IoT TUTOR」など「あったらいいな」と思える機能ばかり。

部屋の中にモノを置かずに、必要なモノはスクリーンを通して現れる……未来の家は様々な制限から解放され軽やかな形をしているかもしれない。

車を中心にどこにでもリビングが登場 TOYOTA×隈研吾

プリウスで、どこでも電源確保

TOYOTAはハイブリッドの次の主流技術として「プリウスPHV(プラグインハイブリッド)」を位置付けている。電気でもガソリンでも走り、ソーラー充電システムにより太陽光発電もでき、究極の省エネカーになるというわけだ。その一方でTOYOTAが提案するのは、このクルマを大容量の電気を蓄えることができる「エネルギーの供給源」としての使用方法だ。IoTが発展していくと、もちろんインターネットが必要になり、電源の確保は今以上に重要になってくる。

このシステムを建築家の隈研吾氏は複数のテントとつなぎ「持ち歩けるリビング」として設計した。

プリウスPHVでは合計で1500Wまで給電が可能。これは炊飯器(500W)、冷蔵庫(300W)、テレビ(150W)、ノートパソコン(100W)、スマートフォン(100W)を使用してもまだ440Wが使えるという計算だ。

外出やアウトドアも電気があることで今までよりも快適に過ごすことができるほか、災害時にももちろん活躍してくれる。クルマはもはや移動手段だけではないのだ。

電力供給から通信、物流と多くの領域で変化が訪れ、住まいの形も変わっていこうとしている。わくわくするような未来を垣間見ることができるHOUSE VISION。今回紹介した3つの提案はモノではなく便利さや価値を重要視していることがわかる。

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