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2016.11.11

実は日本以上に進んでいる? おとなり韓国のIT事情
「Korea IT EXPO 2016セミナーレポート」~前編~

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変わりゆく韓国スマホアプリ

世界最大規模のスマホ売り上げを誇るメーカーを数社も抱えながら、スマホの自国内への普及では世界に遅れをとっていた韓国だが、先述した郵便局MVNOなどのおかげで、それを一気に取り戻し、今では人口の9割近くがスマートフォンを利用するようになった。スマホアプリの開発もスタートは遅れたものの、韓国のアプリ開発企業は現在、シリコンバレーや日本に本社を置くことを目指してアプリ開発を行っているとのこと。

韓国のアプリ開発会社は韓国だけでなく、世界のユーザーをターゲットに開発を進めている。そのよい例が自撮りアプリの「SNOW」だ。

同アプリは、韓国のNAVERが開発しており、自撮りの顔に特殊加工を施し、チャット時にスタンプを押せる。たとえば、自分の顔をイヌやウサギの顔に加工して、相手に送ることができる。そういった自撮り写真をTwitterなどで見かける人も多いだろう。

また全世界で5,000万人以上が使っているダイエットサポートアプリ「Moves」も、アメリカにいる韓国人が開発したものだそうだ。

中国では、「MoneyLocker」と呼ばれるスマホアプリが人気だ。26歳~35歳の一番購買力がある人たちに使われているアプリで、待ち受け画面に広告を表示する。ユーザーは広告を見ることで報酬が得られ、モバイル決済で使える仕組みだ。

放送業界にも大きな変化がある。日本のテレビ局では専用アプリを使うことで、自局のドラマをVODで1週間無料視聴できるが、韓国は1999年からドラマの再放送をVODで提供している。

最近では高画質が進んでおり、ほぼ4Kでドラマの再放送が見られるようになったという。またスマホアプリにスマートテレビとの連携機能が備わっており、テレビでVODを視聴しているときにスマートフォンに切り替えると、その切り替わったタイミング場面からの続きをスマホで見られる。

世界を見据えて開発される韓国製のスマホアプリ

デジタル教科書からスマート教室へ

米国ではデジタル教科書を使ったスマート教育が注目を集めているが、米国の数学のデジタル教材を開発したのは韓国のアプリケーション開発会社だという。AI(人工知能)が搭載されており、子供たちが数学の問題を解いていく過程を記録して、そのデータをもとにそれぞれの子供に適した教え方を判断する。

韓国では2015年までにすべての小中校にデジタル教科書を導入する計画を進めてきており、現時点では若干遅れているが、それでも2018年までに全国の小中学校でデジタル教科書を完全導入する予定だ。そのデジタル教科書のひとつの取り組みが多言語化だとのこと(趙氏)。

国際結婚が増え、海外からの移民が労働力となっている韓国では、ベトナム語やインドネシア語などの各国の言葉で教科書を作る。デジタル教科書であれば、多言語化は紙の教科書に比べてあまりお金を掛けず実現できるというわけだ。あらゆる教科書を多言語化することで、移民の子供たちが不便なく韓国の学校に馴染めるようにすることで教育の不公平を作らないという取り組みである。

タブレットパソコンや電子黒板を使うスマート教室化も進んでおり障害者が通う特別学校にもすでに普及している。こういった点では、日本よりはるかに教育現場のスマート化が進んでいると言えるだろう。

教育にもデジタル化、スマート化の波が押し寄せており、2018年には完全デジタル化が完了する

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