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2018.07.03

2020年にタイムスリップ、auの「5G」をひと足早く体験

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まるで2020年にタイムスリップした感覚でした。 auを展開するKDDIは、那覇市の「沖縄セルラースタジアム」を5Gエリア化。28GHz帯の電波を用い、野球の「自由視点映像」をリアルタイム配信する実証実験を行いました。Engadget日本版では、KDDIの招待を受け実証実験の模様を取材しました。 5Gは、4G(LTE)の次世代となる移動体通信規格です。日本では2020年に商用サービスが開始予定。数Gbpsに達する高速・大容量だけでなく、1000分の1秒という低遅延、無数のIoT機器と同時接続できる超多接続性が売りで、自動運転やロボティクスなど、あらゆる分野での活用が期待されています。 同技術が"社会を変える存在"であることは誰もが認めつつも、その使い道についてはまだまだ模索中なのも事実。スポーツ分野での活用を模索するため行ったのが今回の実証実験となります。 ●野球の自由視点映像を「5G」で伝送 具体的には、野球のバッターボックス付近の映像を、観客席の手元のタブレット端末にリアルタイム配信します。しかも、「自由視点映像」という特殊な映像を伝送しています。これは、カメラのないアングルからの映像を、複数台のカメラの映像を用いて3Dモデリングで合成するというもの。これによって観客は、目の前でプレイしている選手の姿を、好きな角度から、タブレット端末上のスワイプ操作でぐりぐりとリアルタイムに楽しむことができます。 ▲眼の前の野球選手の様子を、「カメラのないアングル」も含む好きな角度で楽しめる ▲16台のカメラで撮影した映像から自由視点映像を合成。3Dモデリングだがほぼ実写に見える リアルタイムでの自由視点映像の合成には強力な処理能力が必要。タブレット1台につき、ゲーミングGPUのGTX 1080が専属で処理をするという、かなり強引なシステムを組んでいます。実用化は遠いように思いますが、5Gが本格普及する2020年台には、技術的なブレークスルーが期待できるかもしれません。 ●まるで2020年にタイムスリップした感覚 この実験で何よりも未来を感じたのは、5Gで実際に映像が伝送されているということ。実験に使われたサムスン製のタブレット端末はiPad mini程度の大きさですが、実際に28GHz帯を掴みます。5Gのピクト表示もあり、まるで2020年にタイムスリップした感覚です。ちなみに、アンテナピクトの上にある「R」という文字は、ローミングではなく「レシーブ」(受信)という意味だそうです。 ▲ピクト表示は「5G」 ▲実験に使われたのはサムスン製のタブレット、小型だが実際に28GHz帯を掴む 技術的な課題もあります。外野側にあるアンテナからビームフォーミングで電波を飛ばすために、受信環境は割とシビア。端末も固定で、前を人が横切るとたちまち映像が途切れるといいます。これは、28GHz帯がミリ波で直進性が高いため。なお各社はミリ波でも広域をカバーする技術開発を進めているほか、6GHz以下の4Gに近い周波数帯を活用した5Gでカバーできるかもしれません。 「5G」を用いて、スタジアムで新たな観戦スタイルを提供する本実証実験。商用化については未定とのことですが、東京五輪の開催を控え、5Gがどのように社会を変えるのか楽しみにしたいところです。

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