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テクノロジー
2016.11.08

IoTとビッグデータがもたらす変革の時代が到来——Cloudera World Tokyo 2016基調講演

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1000万人の売り手と4.2億人の買い手がいる決済プラットフォームAlipay

そして最後にあげたのがAlipayだ。Alipayは中国の電子商取引市場であるアリババの決済プラットフォーム。IoTを使うといろいろなことが分かるわけだが、カードの不正利用を検知するというのが最初の目的だったという。まずは購買する人がいる場所、時間、使っている様子を集め、データに重み付けをして危険度のスコアを検出し、不正利用を把握するといった形だ。

アリババには1000万人の売り手がいて、4.2億人の買い手がいる。そこではAlipayの電子マネーを使って決済が行われている。その中で動いているお金は3兆元にものぼるのだが、この程度の規模になってしまうと、滞留資金の額も大きく、8,000兆元の規模になる。

「こうした滞留資金を、MMFに預けませんか、となる。当時、銀行の利率が0.3%だった時代に、MMFでは6%を付けていたので、一気に流れていった。今では世界第4位の規模」

不正利用がないかデータを元に検出

8,000億元もの金額がMMFに集まった

そしてAlipayは、決済サービスだけでなく、資産運用サービスにまで手を広げることとなるのだが、資産や購買、行動といったデータを軸に、信用情報市場へと進出した。4.2億人のデータを元に信用度を数値化。信用度の高いには旅行ビザを代行して発行するといったサービスを始める。

「Alipayが元々行っていたのはオンライン決済。そこからIoTやビッグデータを活用して、危険度スコアを独自に計算することを編み出した。そしてMMFというまったく新しいサービスを生み出した。それを組み合わせて信用情報市場へと展開する。これは事業価値の変革と言える」

4.2億人分のデータを利用して信用情報市場へ

集めたデータを軸に、自らの事業価値を変革したAlipay

IoTが広がると世の中、ビジネスはどう変わるのか

「IoTだといろいろなものがネットにつながるというが、これは利用者視点。一方セミナーなどではセンサーやCloud、データ処理といった話になる。これは技術視点。そもそもIoTが広がると世の中、ビジネスはどう変わるのか。この視点をイノベーションビューポイントと呼んでいるが、これを是非活用してほしい」(中川氏)

サービスを考えるのはCOO、仕組みを作るのはCIOだが、今の時代、どのような方向へ事業を向けるのかは経営者が考えることである。従来の情報化は効率化の視点で考えられてきたが、デジタルテクノロジーを使って、ビジネスやマーケットが変わる変革の時代であると中川氏は語り、基調講演を終えた。

意思決定のモデルが変化し、デジタル化による変革の時代が来ている
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