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2018.03.27

OPPPのスマホのカメラはここが違う!本気の開発者にインタビュー

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カメラに特徴のあるミッド・ハイスペックモデルのOPPO「R11s」。日本では知られていなかった同社はすでに数年前からカメラ機能の開発に力を入れていました。OPPOのカメラはどのようにして開発されているのでしょうか?OPPOの工場への招待を受け関係者に話を聞いてきました。 世界シェア4位にまで上り詰めたOPPOですが、グローバルで販売数シェアが上位の他のメーカーとは製品開発戦略が大きく異なっています。サムスンやファーウェイ、シャオミなどはスマートフォンのみならずタブレット、IoT製品、チップセットなど製品全体の独自のエコシステムを構築しています。それに対してOPPOはスマートフォンのみの開発に集中。これはユーザーに最高のスマートフォンを届けることを考えているからなのです。 そのOPPOのスマートフォンは、3つ要素にリソースを集中して開発されています。 1つ目はデザイン。 2つ目は電源回り。 3つ目は映像・カメラ。 この中でもOPPOのスマートフォンの最大の特徴は日本市場でも謳うようにカメラでしょう。そこでOPPO本社の映像産品科経理のSuYu(蘇像)氏に、同社のカメラがどのように開発されているのかを伺いました。ちなみにSu氏はOPPOのカメラの開発を長年続けている方で、OPPOのカメラのことならば誰よりも詳しい人物と言えます。特徴的なメインカメラのデュアル仕様や、美しいセルフィーを撮影できるフロントカメラについて、同氏の話は広範囲に及びました。 Su氏はまず、OPPOのカメラは「いい写真」を目的とするのではなく「気軽に写せるよい写真」を目指していると説明してくれました。「どんなシーンでも、シャッターを切るだけで美しい写真が撮影できる」これがOPPOのスマートフォンカメラ開発の基本理念となっているのです。誰が写してもきれいな写真が撮れる、そんなカメラを実現するため、OPPOではカメラ開発を4つに切り分けています。 1.ソフトウェアのアルゴリズムの最適化 2.カメラモジュール・センサーのカスタマイズ 3.カメラモジュール・センサーの共同開発 4.CPU側での処理のカスタマイズ化 1はソフトウェア、2から4の3項目はハードウェアのカスタマイズとなります。これらの中でもカメラモジュールやチップセットベンダーとハードウェアを共同開発で行う姿勢は、カメラ機能にフォーカスしたOPPOならではのものです。またメインカメラの画質アップは各社が積極的に取り組んでいますが、OPPOはフロントカメラのセルフィー強化については他社に負けないほどの力を注いでいます。 ではOPPOはなぜ美顔機能の開発に注力しているのでしょうか? それはスマートフォンのカメラの使われ方の進化の歴史そのものと言えるかもしれません。 スマートフォンは初期のころからカメラが搭載されていましたが、利用者は背面のメインカメラばかりを使っていました。しかもフロントカメラを使うことはまれで、せいぜいビデオ通話や、女性が鏡代わりに使うくらいだったのです。しかし5、6年くらい前からSNS上で女性によるセルフィー写真が急増しはじめました。美しいセルフィーがビジネスチャンスになる、そうOPPOは考え美顔機能の開発にフォーカスをはじめたとのことです。 OPPOが美顔機能「Beautify 1.0」を搭載したスマートフォンを発売したのは2012年のモデル「U701」でした。これは業界初のビューティー機能搭載でもあったのです。2世代目の「Beautify 2.0」を搭載した「Ulike 2」では皮膚や目元に立体感を持たせるように改善が行われました。そして第3世代となる「Beautify 3.0」搭載の「N3」は、ビューティー機能のレベルを細かく調整できるようにするとともに、機械学習を採用しユーザーの好みも学習するようになっています。なおN3はメインカメラが電動で回転してフロントのカメラにもなるというギミックを搭載しています。 そして「Beautify 4.0」を搭載したR9では、髪の毛などの細かい部分の表現向上や、顔の色がより自然に見えるような工夫がなされました。このR9で美顔効果はかなり完成されたといえます。さらにOPPOは2017年にビクトリアシークレットのカメラマンやSNSのインフルエンサーなどから意見を取り入れ、撮影テストをするためのセルフィー専用の実験室を設立。自然な美しさ、人物像の最適な撮影方法などの開発を強化していきました。そして日本でも発売されたR11sには、美顔機能にAIを融合し、皮膚などの色表現を自然なものにしています。 OPPOの美顔機能は1万人以上のセルフィーデータを元に、ビッグデータ解析をして最適な結果を出しているとのこと。この顔の好みのデータは国や地域ごとに異なるものなので、各国で常に情報を集めているとのことです。 日本ではまだそれほど流行ではないスマートフォンの美顔機能ですが、たとえばインド市場では急激に成長しています。カウンターポイントの調査によると、2016年第1四半期から2017年第1四半期まで、美顔機能を搭載したセルフィースマートフォンの販売数は9倍と急成長しています。ちなみに2016年第1四半期にOPPOはインドにF1を投入。これがインド初のセルフィースマートフォンで、インド市場にセルフィースマートフォンというカテゴリを生み出したとのこと。 ではOPPOはカメラを強化する上で、ハードウェアをどのようにカスタマイズしているのでしょうか? まずはカメラのアングル(画角)の改良です。OPPOはセルフィーに最適という、フロントカメラに80度のアングルを業界で初めて導入しました(R809T)。ちなみにこの角度は「ゴールデン角度」と言われているとのこと。またインドへ投入したF3はよりワイドな120度のアングルを搭載し、集合セルフィーにも対応しました。このようにフロントカメラのワイド化はOPPOが独自にカスタマイズを行っているものです。 カメラのセンサーはモジュールメーカーと協業して新しいものを開発しています。その代表作がソニーと共同開発したIMX398です。40倍のフォーカス速度の高速化と明るさを2倍化しました。このモジュールを搭載した「R9s」は、2017年第1四半期にAndroidスマートフォンの中で最も高い販売数となったそうです。 そしてイメージプロセッサー(ISP、Image Signal Processor)もチップセットメーカーと協業しています。ISPはクアルコムと開発し、Snapdragon 600シリーズにSpectra 160 ISPを導入したSnapdragon 660を開発しました。ヘキサゴン・ベクター・エクステンション(HVX)と呼ばれる高速画像処理も可能になっています。 このようにOPPOが直接メーカーと協業して開発したモジュール類は、最初の数ヵ月はOPPOが独占して利用しますが、その後はほかのメーカーも自由に使うことができるような契約を結んでいるとのこと。OPPOの開発力がスマートフォン業界全体の技術の底上げにも役立っているといえるでしょう。 OPPOの名前を聞いてカメラ機能を連想する人はまだ日本には少ないでしょう。しかしOPPOは長年カメラの開発に力を入れており、その結果がグローバル販売数4位という実績をもたらしているのです。今後発売されるOPPOの新製品、カメラがどのように進化していくのか楽しみです。

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