IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

スマートハウス
2016.10.31

いまさら聞けないIoTの基本のキ 〜第4回 クルマも家もみんなIoTへ〜

BY

連載の第3回で、身の回りにあるIoTを見てきました。さまざまな「モノ」がIoT化することで、これまでにはなかったサービスが登場したり、気づかなかったような便利さが提供されたりする可能性があることに気づいていただけたでしょう。

今回は身の回りといっても、もう少し大きな「モノ」と、IoTの関係を見ていきましょう。そう、人生の買い物の中で高額なものの上位2つとも言える、クルマと家です。

気付かないうちに「IoT化」が進むクルマ

クルマは、移動するために利用する道具です。現在の位置を確認する「センサー」で取得した位置情報のデータを、ネットワークを介して「コンピューター」に送れば、さまざまなことが分析できます。センサーの情報を、コンピューターで分析する「IoT」が成立するわけです。

現代では多くの人がスマートフォンを利用しています。スマートフォンにはGPSによって位置情報を取得する機能があり、加速度センサーなどで動きを認識することもできます。さらにスマートフォンは無線でネットワークとつながっています。クルマに特別な仕掛けをしなくても、クルマの情報を取得して分析することができるのです。

 

その1つの例として、グーグルマップの交通情報があります。スマートフォンの利用者の位置情報を集めることで、特定の道路のクルマの流れを分析すれば、混雑しているかスムーズに通過できているかがわかり、リアルタイムで渋滞情報の提供が可能です。

クルマそのものがIoTデバイスにならなくても、クルマに乗る人のスマートフォンを活用すれば、IoTで求められる「効果」が得られるのです。

一方で、現代のクルマはそれ自体もセンサーの塊といえるような機械です。GPSはもちろん、ジャイロセンサーやカメラ、近接センサーなどさまざまなセンサーがありますし、クルマの速度やエンジンの状態、ブレーキの状態などのデータも逐一知ることができます。

こうしたセンサーの情報を、コンピューターシステムに集めて分析すると、興味深いことがわかってきます。特定の交差点、カーブなどで、急ブレーキをかけるクルマが多いといった統計的な情報です。

1台ずつのクルマが走っている状況を見ていてもそれだけではわかりにくい「現象」が、多くのクルマのセンサーのデータを集めることで見えてくるわけです。右折車の列がじゃまをして直進が見通しにくい、カーブがきつくてスムーズな走行ができない――といったことがデータから浮かんできます。

危険な場所をドライバーに周知したり、道路の構造などを適切に改善したりすることで、交通の安全につなげることができると考えられます。目に見えてありがたさを感じるわけではないかもしれませんが、IoTによって結果として事故が減り、人命が救われる可能性があるのです。

大阪市とトヨタIT開発センターの実証実験では、クルマのセンサーデータを集めて危険場所を分析し、「ヒヤリハットマップ」を作成した。

こうしたセンサーの情報をさらに活用していくと、話題の自動運転につながっていきます。自動運転にはいくつもの段階があり、衝突防止機能や車線逸脱警報などによって運転者のアシストをする機能はすでに実用化されています。

さらにネットワークを介して多くのクルマや歩行者などの情報を一元管理できるようになれば、見通しの悪い交差点で飛び出してくるクルマや歩行者をいち早く検知して、運転者に警告したりブレーキをかけたりすることも可能でしょう。

完全な自動運転の実現には、技術面だけでなく法制度などの解決すべき課題も多く、すぐに利用できるとは言えません。しかし、IoTの1つの姿として、未来のクルマも思い浮かべることはできそうです。

あわせてお読みください

テクノロジー

AIスピーカーはBluetoothスピーカーと何が違う?

テクノロジー

いまさら聞けないIoTの基本のキ 〜第5回 「通信」はIoTを支える縁の下の力持ち〜

加賀市や金沢大学、フレイ・スリーが動画を用いた観光ハッカソン

NTTデータ、FogHorn製品を利用したエッジ向けIoT/AI活用インテグレーションサービス

日本マイクロソフト、電子タグとIoTデータを活用した実証実験に参画

学生向け“IoTマンション”登場 玄関の鍵や家電をスマホで操作

「KDDI ∞ Labo」、AIやIoTに関するピッチイベント

量子コンピュータでも解読できない暗号アルゴリズム、実証実験に成功

自社サービス専用のIoTボタンを手軽に開発可能に、ソラコムがボタン型デバイス

Google、Android Thingsをスマートスピーカーとスマートディスプレイ向けに路線変更

【クローズアップ】 「近大マダイ」の養殖にマイクロソフトのAIを活用 近畿大学水産研究所の現場レポート

CyberBull、小売店の販促支援する専門組織を新設 IoTやAIを活用したプロダクト開発にも着手

IoTへのサイバー攻撃深刻化に対処、総務省/NICT「NOTICE」が始動

総務省のIoT機器調査は「監視社会」の始まりか--議論が起きた理由

テュフ ラインランド ジャパン、サイバー攻撃に強いIoT機器開発支援で「IoT機器セキュリティ対策サービス」を開始

GoogleがIoT用プラットフォーム「Android Things」開発計画を大幅にトーンダウン

Google、IoT向けOS「Android Things」をスピーカーとディスプレイに縮小

グーグルのIoT用OS「Android Things」、スピーカとディスプレイに注力へ

NECネッツエスアイ、効率的なビル運営や快適なオフィス環境を支援する次世代設備管理ソリューション「Nets-Butics」を発表

MQTTとHiveMQ 4によるスケーラブルで信頼性の高いIoTアプリの開発

中小企業がIoTを使いこなすまで--東京都が進める支援事業の狙い

IoTを月額課金で始められるWebストア、ソラコムなど3社が立ち上げ

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

テクノロジー

いまさら聞けないIoTの基本のキ 〜第5回 「通信」はIoTを支える縁の下の力持ち〜

加賀市や金沢大学、フレイ・スリーが動画を用いた観光ハッカソン

NTTデータ、FogHorn製品を利用したエッジ向けIoT/AI活用インテグレーションサービス

日本マイクロソフト、電子タグとIoTデータを活用した実証実験に参画

学生向け“IoTマンション”登場 玄関の鍵や家電をスマホで操作

「KDDI ∞ Labo」、AIやIoTに関するピッチイベント

量子コンピュータでも解読できない暗号アルゴリズム、実証実験に成功

自社サービス専用のIoTボタンを手軽に開発可能に、ソラコムがボタン型デバイス

Google、Android Thingsをスマートスピーカーとスマートディスプレイ向けに路線変更

【クローズアップ】 「近大マダイ」の養殖にマイクロソフトのAIを活用 近畿大学水産研究所の現場レポート

CyberBull、小売店の販促支援する専門組織を新設 IoTやAIを活用したプロダクト開発にも着手

IoTへのサイバー攻撃深刻化に対処、総務省/NICT「NOTICE」が始動

総務省のIoT機器調査は「監視社会」の始まりか--議論が起きた理由

テュフ ラインランド ジャパン、サイバー攻撃に強いIoT機器開発支援で「IoT機器セキュリティ対策サービス」を開始

GoogleがIoT用プラットフォーム「Android Things」開発計画を大幅にトーンダウン

Google、IoT向けOS「Android Things」をスピーカーとディスプレイに縮小

グーグルのIoT用OS「Android Things」、スピーカとディスプレイに注力へ

NECネッツエスアイ、効率的なビル運営や快適なオフィス環境を支援する次世代設備管理ソリューション「Nets-Butics」を発表

MQTTとHiveMQ 4によるスケーラブルで信頼性の高いIoTアプリの開発

中小企業がIoTを使いこなすまで--東京都が進める支援事業の狙い

IoTを月額課金で始められるWebストア、ソラコムなど3社が立ち上げ

IoTニュース

加賀市や金沢大学、フレイ・スリーが動画を用いた観光ハッカソン
NTTデータ、FogHorn製品を利用したエッジ向けIoT/AI活用インテグレーションサービス
日本マイクロソフト、電子タグとIoTデータを活用した実証実験に参画
学生向け“IoTマンション”登場 玄関の鍵や家電をスマホで操作
「KDDI ∞ Labo」、AIやIoTに関するピッチイベント
量子コンピュータでも解読できない暗号アルゴリズム、実証実験に成功
自社サービス専用のIoTボタンを手軽に開発可能に、ソラコムがボタン型デバイス
Google、Android Thingsをスマートスピーカーとスマートディスプレイ向けに路線変更
【クローズアップ】 「近大マダイ」の養殖にマイクロソフトのAIを活用 近畿大学水産研究所の現場レポート
CyberBull、小売店の販促支援する専門組織を新設 IoTやAIを活用したプロダクト開発にも着手
IoTへのサイバー攻撃深刻化に対処、総務省/NICT「NOTICE」が始動
総務省のIoT機器調査は「監視社会」の始まりか--議論が起きた理由
テュフ ラインランド ジャパン、サイバー攻撃に強いIoT機器開発支援で「IoT機器セキュリティ対策サービス」を開始
GoogleがIoT用プラットフォーム「Android Things」開発計画を大幅にトーンダウン
Google、IoT向けOS「Android Things」をスピーカーとディスプレイに縮小
グーグルのIoT用OS「Android Things」、スピーカとディスプレイに注力へ

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。