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イノベーション
2016.09.09

10万ドルをかけたピッチバトルも開催「Tech In Asia Tokyo2016」レポート

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2016年9月6日、7日の2日間にわたり、「Tech In Asia Tokyo 2016」が開催された。今回はメインステージのほか、フィンテック、マーケティング、デザイン、デベロッパーの4つのステージを用意。各分野のエキスパートを国内外から招きカンファレンスが行われた。投資家と起業家との「スピード・デイティング」も今年は最大規模なのだそう。会場では日本だけでなく海外からのスタートアップ企業が200社以上出展し、IoT製品も多数展示されていた。

Secual(セキュアル)

 

今まで高級品だったホームセキュリティを安価でもっと身近に実現したSecualは、窓やドアからの侵入を検知し、お手持ちのスマホに即座に通知が届くサービス。

配線不要で簡単に設置でき、賃貸などでホームセキュリティを利用できない場合も気軽に導入できる。設置は窓やドアにセンサーを貼りつけ、センサーとの通信を行うゲートウェイをコンセントに差しこむ。あとはWI-FI環境とペアリングしてアプリを設定するだけ。センサーが振動や衝撃、開閉を検知するとゲートウェイとスマホ上の専用アプリに通知される。通知は事前に登録しておいたグループに一斉通知することも可能。

今後は警備会社との連携による駆けつけサービスも計画されている。

CATSEE(キャットシー)

猫用ペンダント型カメラ。首輪に装着しておけば、動きが止まった時に自動的に撮影を行い、その画像は自動で専用のSNSにアップされる。愛猫が普段見ている世界をSNSを通して体験できる。

投稿コメントは猫の気分に沿った文章が自動形成される。

FUKUSHIMA Wheel(フクシマ ホイール)

福島県会津若松市が拠点のEyes, JAPANが開発。自転車に搭載した「放射線センサー」「窒素化合物センサー」「一酸化炭素センサー」「気温センサー」「湿度センサー」により、走行するごとにあらゆる環境データを収集。データはスマートフォンからクラウド上に集約される。LEDを搭載した後輪部分には、アプリで指定した画像やメッセージが表示され広告媒体としての役割を果たす。

 

このほかにも、スポンサーのマイクロソフトや三菱UFJフィナンシャル・グループ、ウィルグループなどのブースや海外からのスタートアップ企業ブースなど、さまざまな企業が出展しており、会場にはたくさんの人が訪れていた。

注目のスタートアップが10万ドルをかけてピッチバトル

イベント最終日の7日には、スタートアップ・ピッチ・コンペティション「Arena」が行われた。今回はアジア全地域から数百社のスタートアップ企業が応募し選び抜かれたファイナリスト7社が登壇。

日本からの参加は以下の3社。

Aquabit Spirals (アクアビットスパイラルズ):日本

スマホをかざせばWebサイトやFacebook、Twitter、LINEアカウント、動画、地図、連絡先、電話番号といったインターネット上の様々な情報にアクセスが可能な、ICチップ内蔵の「スマートプレート」を販売。

財産ネット:日本

アナリストがさまざまな企業情報に基づいて株価予報をしてくれる「兜予報」アプリを提供。

XTREME DESIGN(エクストリームデザイン):日本

スーパーコンピューターの民主化を目指し、パブリッククラウドサービス上で顧客の要求に合わせた専用スーパーコンピューター環境を提供。

残り4社は韓国、フィリピン、台湾から選出された。

Vital Smith(バイタル・スミス):韓国

妊娠を望むカップル向けに、唾液からスマホを使って卵胞ホルモンの分泌量を調べるシステムを開発。妊娠しやすい時期を自宅で簡単に把握できる。

Mober(モーバー):フィリピン

マニラ首都圏だけで15,000台はあるという使われていないバンを活用。スマホ用のアプリで配車し、荷物の配送を行う。

Acudeen(アキュディーン):フィリピン

中小企業の持つ請求書を購入したい第三者とネットワーク上でマッチングを行う。中小企業の資金繰りを支援し、アキュディーンは3%の手数料を徴収する。

Kiwi New Energy(キウイ・ニューエナジー):台湾

空いている屋上スペースを借りて太陽光発電パネルを設置。クリーンエネルギーをつくりだし、投資や補助金などから収益を得るビジネスモデル。

短い時間でのプレゼンの中、審査員たちから鋭い質問を受けつつ優勝したのはフィリピンのアキュディーン。
アキュディーンには、10万ドルの投資を シリコンバレーのシード投資ファンド500 Startups から受けられる権利が与えられた。

今回出場した7つのビジネスモデルは数百社の中を勝ち抜いてきただけあり、どれも大きな可能性をもったものばかり。世界でも注目を浴びるアジアのスタートアップ企業は、今後はさらに熱く盛り上がっていくのではないだろうか。

Secual
http://secual-inc.com/

CATSEE
http://jellyware.jp/gadget/catsee/

FUKUSHIMA Wheel
http://fukushimawheel.org/

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