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テクノロジー
2016.10.20

IoT関連の展示が続々と――「ITPro EXPO 2016」のブースをご紹介

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10月19日~10月21日の期間で開催されている「ITPro EXPO 2016」では、IoT関連の展示も数多く行われていた。ここではその中からNTTコミュニケーションズとソラコムのブースについてご紹介していこう。

NTTコミュニケーションズが描くIoTソリューションとは

NTTコミュニケーションズは、出展スペースのほぼ全部を使ってIoT関連のソリューションを展示していた。参考出展として紹介されていたものも多かったが、同社が今後IoTをどのように活用していくのかが見える展示となっていた。

まず目を引くのが、ウェア型生体センサー。これはウエアの中央に取り付けられたバイタルセンサーにより心拍数や心理的安定度、疲労度を測定するというもの。例としては路線バスの運転手などに取り付けておき、その疲労度を測ったり、ストレスの具合をデータ化して取得するという目的に活用できる。

具体的には、衣服の中央にセンサーを配置し、そこから電極が伸びており、心拍数などを計測する。繊維素材には「hitoe」という機能素材が使われており、電解質ペーストを使わなくても測定が可能だ。

センサーで読み取ったデータはリアルタイムで表示が可能

中央に取り付けられているのがセンサー本体

次に展示されていたのが、IoTとDeep Learningを組み合わせたソリューションだ。IoTデバイスから得られたデータに対してDeep Learningによる分析を加え、今後の結果を予測するというものだ。

その1つが、ドライブレコーダーやスピード、加速度センサーのデータから、事故を発生しかねない「ヒヤリハット」シーンを自動検知し、安全運転と危険運転を自動判別するというもの。

日本カーソリューションズとの共同実験により作り上げられたものだが、AIにはNTTコミュニケーションズサービスエボリューション研究所の移動状況推定技術が用いられている。

工場での活用としては、プラントの異常を検知したり、センサーの故障を検知するといったソリューションが紹介されていた。こちらは三井化学との協業案件だが、ガス製品製造過程において、原料や炉の状態などのプロセスデータと、ガス製品の品質を示す「Xガス濃度」との関係をDeep Learningによりモデル化し、プロセスデータ収集時から20分後のXガス濃度を予測するというものだ。

このほか、データセンター向けのDeep Learningソリューションも展示されていた。これは空調温度や電力、ラック外温度や外気温などのデータからラック回りおよびサーバ温度を予測し推定するというもの。これによりデータセンターの電力コストを削減するといったことが可能となる。

データからヒヤリハット事例を自動判別する

Deep Learningにより20分後の数値を予測

データセンターの状況を予測する

「Vehicle Manager」は、IoTを通じてタクシーなどの営業車両の運行管理をするシステム。通信機能やGPS機能を内蔵した小型の車載器を搭載し、車両ごとの運行日報や運転の傾向分析、車両稼働状況をデータ化してアプリケーション上で管理するというものだ。

このシステムを利用することで、営業車両の走行ルートから営業地域と担当者の最適化が可能に。そのほかにも運転時間だけでなく速度超過、アイドリング情報などのデータを見える化できるようになったため、事故を未然に防ぐためのアクションが打てるようになった、などの結果が得られるようになったという。

細かな車両管理をIoTで実現する「Vehicle Manager」

他社との協業成果を展示していたソラコムブース

 

IoT通信プラットフォームを提供しているソラコムは、自社のインフラを利用している企業などとの協業成果を数多く展示していた。

基本的には各社が用意する通信デバイスについて、ソラコムのインフラを活用した事例を紹介するものが多かったが、その中で目を引いたのはメカトラックスの展示。小型のコンピュータ「Raspberry Pi」を利用してIoTソリューションを組み上げるというものだ。

担当者によると、Raspberry Piであれば低価格でモジュールを組むことができるので、活用はかなり進んでいるとのこと。紹介されていたのは、Raspberry Piに3G回線を使ってデータを送信できるデバイスを組み込んで活用するシステムだった。

Raspberry Piの上にボードを積み重ねて活用する

すぐに導入できるキット形式でも提供しているとのこと

ITPro EXPO 2016では、昨年に引き続きIoTに関する展示が多く見られたが、今年は展示会場の一角にIoT関連のブースが集中的に集められていた。さらにNTTコミュニケーションズのような大きなプレイヤーがIoTソリューションを展示するなど、いよいよ本格的に企業におけるIoT活用が進んでいると感じた。

この流れは今後も加速していくと思われるので、来年はもっと大きなスペースでの展示がなされることだろう。自社の課題解決をIoTに求める時代はすでに始まっているのだ。

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