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2017.11.24

ドラレコ搭載スマートヘルメットから現場に潜むIoTまで 韓国スタートアップ企業の注目すべきアイデア製品

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スピーカーに話しかければ情報を音声で知らせてくれるスマートスピーカーなど、最近は生活のあらゆるシーンがWebとつながりつつあります。身の回りのものがスマートフォンやネットにつながり生活が便利になるIoTを活用する時代が現実のものになりはじめました。 数多くのスタートアップ企業から実に様々なアイディア製品が生まれていますが、それらは国を超えて世界中に広がりを見せようとしています。今年7月に韓国で開催された「Smart Content Businnes Day」でも、ちょっと気の利いた便利なIoT製品がいくつか展示されていたのでご紹介します。アメリカや中国だけではなく、韓国からも面白いアイディアが次々と生まれています。 eCELL Electronicsのスマートヘルメット「PLY」は、オートバイ用のヘルメットに機能を持たせた製品。ハンズフリーのヘッドセット・マイクに加え、前面にはカメラを備え、さらにGPSも搭載。ヘルメットをかぶったまま通話が可能なほか、カメラはアクションカムのように走行中の様子を録画することができるのです。ヘルメットの左右には大きめのボタンがあり、手袋をした手で簡単にモードの切り替えなど操作が可能となっています。 ヘルメットにはBluetoothとWi-Fiを内蔵、通話周りはBluetoothを用い、カメラの録画データはWi-Fiで転送します。カメラはリアルタイムモニタリングも可能とのこと。また、スマホアプリも用意され、実際にバイクで走った場所と時間に合わせ、データをトラッキングできます。 手軽に走行中の記録を残せるので事故対策のみならず、運送業者などの走行の管理にも使えます。カメラは1回の充電で約5時間録画可能、画質はHDの30fpsなので業務用としても十分なスペックです。 カメラモジュール周りは特許を取得し、あらゆる製品への横展開が可能としています。身の回りのものにカメラを乗せるだけではなく、GPSデータと合わせ地図アプリ上から場所と時間を指定して過去の録画データを引き出せるようにすることで、ヘルメットそのものがライフログを記録するデバイスになります。今後、自転車用ヘルメットや、他のウェアラブルデバイスへの応用も期待できます。 直接、我々のような一般消費者の目に触れないところにもIoTの波は押し寄せています。ulalaLabの「wimfactory」は、町工場の機械をスマートフォンやPCと接続してしまおうという製品群です。「WICON」は、パッと見モバイルバッテリーのような本体に通信モジュールを内蔵しています。 本体にはコネクターがあり、これを工場に設置されたセンサーに接続します。センサーのコネクターは製品によりいくつか種類があるため、WICON本体も複数のコネクターのものが用意されるとのこと。そして、このWICONをセンサーに取り付けると、スマートフォンのアプリでモニタリングが可能になります。 対応するセンサーは「圧力」「電圧」「電流」「磁力」「光」「距離」「加速度」「紫外線」「赤外線」「湿度」「温度」など。たとえば工場内の温度コントロールセンサーにWICONを取り付ければ、今までは定期的に工場をパトロールする必要があったものが、事務所でスマートフォンの画面をモニタリングできるわけです。しかも異常が発生すればアプリに警告が通知されます。 WICONはWi-Fiだけではなく、3Gや4Gなど携帯電話回線、そしてLoRaなど低消費電力のLPWAの通信モジュールを搭載できます。電源やWi-Fi環境の有無などに応じて、最適な通信環境を利用できるのです。バッテリーは1日十分もつ容量を確保。24時間止まらない工場などにとって有用でしょう。 韓国の自動車メーカー、起亜の工場でwimfactoryを3ヵ月間、導入テストしたところ、それまで平均18%の不具合発生率が8%まで下がったといいます。人間の目でセンサーを監視するのではなく、常にアプリでモニタリングできることで生産効率も上がるわけです。ものづくりの表には見えない、裏の世界でもこのようにIoTによる効率化は着々と進んでいます。 最後に紹介するのは実に韓国らしいソリューション。日本以上に教育に熱心な韓国では、学校や塾のスマート化が進んでいます。Codimasterは「Lodev」というスマートフォンやタブレットを使った製品を展開しています。韓国では、教育サービスは学習内容の質だけではなく、モバイルへの対応も重要な要素になっているのです。 Lodevでは課外授業の申し込みなどをスマートフォンのQRコードを使って簡単に行なうことができます。QRコード入りのパンフレットを配り、生徒が興味をもてば即座に申し込みできます。出欠確認や講義へのアンケート管理も可能。日本ではPCを用いた管理は行なわれていますが、生徒が所有するスマートフォンを含めたソリューションは限定的です。 Codimasterは、すでにソウルで20万人の生徒に利用されています。スマホ禁止の学校もあるなか、逆に積極的に活用していこうという思想です。情報収集やエンタメツールとしてではなく、教育現場のコミュニケーションツールとして、スマートフォンの可能性・役割はまだまだ残っているといえます。

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